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【NFL】「ロサンゼルスのために」山火事で会場変更のラムズ、快勝で3季ぶりスーパーボウルへ発進

スポニチアネックス / 2025年1月14日 13時19分

<ラムズ・バイキングズ>第2QにTDパスレシーブのラムズTEアレン(右)はWRカップと抱き合って喜ぶ(AP)

 ◇NFL NFCワイルドカードプレーオフ ラムズ 27―9 バイキングズ(2024年12月13日 アリゾナ州グレンデール)

 NFCワイルカードプレーオフの残り1試合が行われ、3季ぶりのスーパーボウル制覇を目指す第4シードのラムズ(西1位)が第5シードのバイキングズ(北2位)に27-9で快勝。ディビジョナルプレーオフで第2シードのイーグルス(東1位)と対戦することが決まった。

 試合はロサンゼルス周辺での山火事の影響を考慮し、会場をラムズの本拠地ソーファイ・スタジアムから、カージナルスの本拠アリゾナ州グレンデールのステートファーム・スタジアムに移して実施された。観客の大多数がラムズのファンで、「GO! LA!」「カリフォルニアのために戦え」などの応援ボードが掲げられてホームの雰囲気をつくり出した。6万3400人収容のスタジアムはほぼ埋まり、NFLのグッデル・コミッショナーはスポーツ専門局ESPNに対し、会場変更について「我々は緊急時の対応計画を常に備えている。ラムズのファンにとってここは最適な場所だ」と述べた。

 ラムズは第1Q最初の攻撃シリーズで、QBスタッフォードがRBウィリアムズにTDパスを通して先制。ウィリアムズは11日に「チームには、ロサンゼルスのためにという気持ちがある。厳しい状況に見舞われている地元の人々が希望を見出し、数時間でも気を紛らわせてくれるのではという思いがある」と話していた。選手たちは避難した家族を置いてアリゾナへ乗り込み、好プレーのあとは両手の指で「LA」をつくり地元への思いを表現した。

 10-3で迎えた第2Q10分25秒には、CBウィザースプーンが相手QBダーノルドをサックし、LBバースが57ヤードのファンブルリカバーTD。このクオーター残り15秒にはスタッフォードがTEアレンへTDパスを決めて前半だけで24-3とリードし、レギュラーシーズンの勝率では上のバイキングズを押し切った。守備陣の1試合9サックはプレーオフタイ記録で、ESPNによると前半だけで6サックは88年1月17日のNFCチャンピオンシップゲームでレッドスキンズ(現コマンダーズ)がバイキングズに記録して以来37年ぶりだった。

 ▼ラムズQBスタッフォード チームが若い選手からヘッドコーチまで一体となって戦うことができた。勝ったことが重要だ。地元に戻れば大変な現実が待っていると思う。我々が試合できるように、また練習環境を整えてくれた皆さんに感謝している。

▽ディビジョナルプレーオフ組み合わせ

・18日

AFC (1)チーフス―(4)テキサンズ

NFC (6)コマンダーズ―(1)ライオンズ

・19日

NFC (2)イーグルス―(4)ラムズ

AFC (2)ビルズ―(3)レーベンズ

 ※左側がホーム、チーム名の数字はシード順

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