広島・栗林 右肘の回復は順調「開幕には必ず間に合うと…」 術後最長の50メートルキャッチボールを行う
スポニチアネックス / 2025年1月17日 5時48分
広島・栗林良吏投手(28)が16日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを公開した。昨年10月の右肘手術後では最長となる約50メートルの距離でキャッチボールを行い、順調な回復具合を示した。前日までの35メートルから一気に距離を伸ばしたことを受け、「開幕には必ず間に合うと思っている」と力強く宣言。開幕守護神の座に向けて、ここから調整を加速させる構えだ。
栗林が順調な回復ぶりをアピールした。状態を確認しながら、約50メートルの距離でのキャッチボール。患部の不安を感じさせない力強い球を投げ込んだ。
「昨日(15日)、トレーナーさんに相談したら、投げられるなら距離も一気に上げていいということだったので、いけるところまでいった。加速したというか、プランよりも、ちょっと早く遠い距離を投げられていますし、自分の中では短い距離の出力もだいぶ上がってきている」
3月28日の開幕・阪神戦(マツダ)に照準を合わせる中で、調整のピッチは着実に上がっている。今月2日にキャッチボールを開始。前日までに、キャッチボールの距離を35メートルまで伸ばしてきたが、この日は、もうひと段階ギアを上げた。
「この距離を投げるのは初めてだったので、シュート回転していないかとか、あとは体を大きく使うことを一番大事にやっていた」
ここまでのリハビリの過程で後退することはなかった。現状について「もう80%くらいまで来ている」と強調。今後は段階を踏みながら、上半身の強化にも努め、2月1日のキャンプインに備える。練習の強度が上がったことで、当初は春季キャンプで予定していたブルペン投球を前倒しして行う構えだ。
「本当、順調にいけば開幕には必ず間に合うと思っている。立ち投げとかなら正直、今でもいけるかなと思いますし、キャンプに入る前に1回(ブルペンに)入れればいいのかなと思っている」
例年とほぼ同じペースでの調整は明るい材料。だが、新井監督が守護神としての起用を明言していない以上、“定位置”をつかみにいく姿勢を示す。
「オープン戦で“シーズン戦えるぞ”という結果を出せるかどうか。そこで結果を出せなかったら、守護神どころか1軍にもいられない。例年と変わらず、オープン戦でも結果にこだわってやれればいいのかなと思う」
かねてチーム最多登板ととともに、リーグ最多登板を目標に掲げている右腕。そのためには実績に関係なく、オープン戦から本番モードで挑む。 (長谷川 凡記)
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