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博多座2月公演は「朧の森に棲む鬼」松本幸四郎「誰も見たことがない、やったことがない作品になる」

スポニチアネックス / 2025年1月17日 9時29分

尾上松也(左)と松本幸四郎

 福岡市の博多座で2月に歌舞伎の新たなステージと銘打った“歌舞伎NEXT”として「朧(おぼろ)の森に棲む鬼」が上演される。嘘と欲望に支配されながら王を目指すダークヒーロー、ライの物語。ダブルキャストでライとサダミツを演じる松本幸四郎(52)と尾上松也(39)が来福して作品の魅力をたっぷり語った。

 始まりは2007年だった。当時は市川染五郎だった幸四郎は新橋演舞場のお正月公演で松竹と劇団☆新感線がタッグを組んだ「朧の森に棲む鬼」で主演した。「作品としても骨太で興奮しながらやっていた。あれ以上の刺激はそうそうない。凄く強烈に残ってる時間でした」と当時を振り返る。 

 あれから17年。歌舞伎の新たなるステージを目指して銘打たれた歌舞伎NEXT第2弾としてシェークスピアの名作「リチャード三世」と「マクベス」と大江山の「酒呑童子伝説」に歌舞伎ならではの趣向を凝らした演出や音楽で描く。歌舞伎における義太夫節の演奏者、竹本と劇団☆新感線の音楽制作に携わる岡崎司氏が手がけるロックバンドを混ぜ合わせて何ができるかも目玉の一つで「誰も見たことがない、やったことがない作品になる」と力を込める。

 主人公のライは舌先を武器にのし上がることをもくろむ役柄。「悪いことを徹底すると魅力になっていく。歌舞伎の悪の華にも通ずるのかな。振り切って努めていきたい」とダークに染まる覚悟でいる。アクションシーンも満載だ。本物の水を使った立ち回りや宙乗りと呼ばれるフライングの場面も予定されている。“最強”と評す博多座の舞台機構がフル回転して支える。「17年前以上に動けるように」とパワーアップした姿を見せるつもりだ。

 幸四郎と松也はライと対峙(たいじ)するサダミツを交互に演じる。幸四郎は「同年代とのダブルキャストは初めて」と一回り年下の松也を見て冗談交じりにニヤリ。「不思議な感覚」と楽しみにしていた。「初演よりはるかにおもしろいものをつくってやる気持ちだし、それを目指している」と幸四郎。昨年11月、12月の東京公演は大成功。母の故郷、博多で今度は輝く。

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