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WBO-AP王者・藤田健児 原点回帰で左ストレート進化 「試合で魅せる」V2戦完勝で30歳ラスト飾る

スポニチアネックス / 2025年1月17日 17時20分

前日計量をパスした藤田(左)とカサマ

 ◇プロボクシングWBOアジア・パシフィック・フェザー級タイトルマッチ 者・藤田健児《12回戦》マイケル・カサマ(フィリピン)(2025年1月18日 東京・後楽園ホール)

 アマ10冠でWBOアジア・パシフィック(AP)フェザー級王者の藤田健児(30=帝拳)が17日、都内で2度目の防衛戦の前日計量に臨み、リミットの57・1キロでパスした。「今が一番幸せ」と減量苦だったことを明かしながら「一試合一試合魅せるしかない。どんどん世界の扉をこじ開けていきたい」と世界挑戦を見据える来年に向け弾みをつける戦いを約束した。

 挑戦者の同級1位マイケル・カサマ(24=フィリピン)は、昨年7月のフェザー級8回戦で同門の金子虎旦(26)を1回2分5秒TKOで下している、13戦中10勝全てでKO勝ちのハードパンチャー。「相手は勝利全部がKO。パンチ力は間違いなくある」と警戒心を強めながら「それに警戒しながら、事故を起こさせないこと」と強調した。

 昨年6月の初防衛戦では試合途中に左手首を骨折。負傷後は原点に立ち返り、左ストレートを一から見つめ直した。「基本ができていなかった。これまでは動きだけでごまかしていたが、粟生(トレーナー)さんに指導してもらって、より基本的な真っすぐ打つことを考えた。その左をしっかり当てることを意識したい」と復帰初戦で成果を発揮する構え。

 年末年始返上で調整を続けてきたが、初詣は「スポーツ振興の神」をまつる、東京・亀戸香取神社で厄除けを行った。試合翌日の19日は31歳の誕生日を迎える。「去年は試合前日でケーキを食べられなかったので、今年は勝って食べられたら」と笑顔。30歳最終戦での快勝を誓い、25年の好スタートを切る。

 試合はU-NEXTで生配信される。

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