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【玉ノ井親方 視点】王鵬は勝つ方法を見つけた 簡単に引いたり呼び込んだりせず、モタモタしなくなった

スポニチアネックス / 2025年1月17日 19時3分

<大相撲初場所6日目>翔猿(左)を攻める王鵬(撮影・藤山 由理)

 ◇大相撲初場所6日目 ○王鵬(押し出し)翔猿●(2025年1月17日 東京・両国国技館)

 王鵬は勝つ方法を1つ見つけた感じだね。

 以前は立ち合いで当たった後に押し込むことができないと、すぐに引いたり、呼び込んでしまう消極的なところがあった。何かこうモタモタした感じで取っていた。

 しかし、今は簡単に引かなくなった。

 翔猿戦も終始攻め続けた。相手は何とか中に入ろうとしていたが、左からあてがって、おっつけるような形で突き放した。相手の上体を起こすような下から上への突きで、今場所の好調さを象徴するような一番だった。

 父の貴闘力さんのように闘志を前面に出す力士ではない。まじめにコツコツと努力するタイプで、巡業でもいろいろな相手と稽古をしていた。

 出世では入門同期の豊昇龍に後れを取ったが、その分着実に地力をつけてきた。

 先場所は優勝した埼玉栄高の先輩・琴桜に唯一の黒星をつけた。先輩とはいえ、年齢が近いこともあって、負けたくない気持ちがあったはずだから、その白星は大きな自信になったはずだ。

 1メートル91、180キロの体を生かして、横にいなされても、相手を正面に置いて突き放す相撲を取れば、簡単に崩れることはない。

 今場所は豊昇龍も調子が良い。優勝争いのことを口にするのは気が早いが、このまま最後まで初場所の土俵を盛り上げていってもらいたい。

  (元大関・栃東)

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