王鵬 霧島の送り投げに3敗後退 勝てば自己最速タイの2ケタも…単独首位・金峰山との1差変わらず

＜大相撲初場所12日目＞送り投げで霧島に敗れた王鵬（右）（撮影・西海健太郎）

　◇大相撲初場所12日目（2025年1月23日　両国国技館）

　平幕・王鵬が平幕・霧島の送り投げに沈み、3敗に後退した。もろ手突きで立ったが押し込めずにはたいて守勢に。左腕をたぐられて背後へ食いつかれ、万事休した。1敗で単独首位の平幕・金峰山も大関・豊昇龍にはたき込まれ、2敗へ後退したため1差は変わらなかった。取組後、王鵬は支度部屋で「すみません」と報道陣に告げ、取材に応じなかった。

　勝てば2022年九州場所に続く自身最速タイ、12日目での2ケタ勝利到達だった。13日目は金峰山が所属する木瀬部屋の兄弟子・宇良戦。過去1勝6敗と苦手にするだけに、試練は続く。「優勝は3敗までは可能性があるだろう。役者がそろってきた。面白い」と八角理事長（元横綱・北勝海）は混戦を歓迎した。