日本Sバンタム級王者・下町俊貴がV4成功 「やってしまった」最終回ダウンも2-0判定勝ち
スポニチアネックス / 2025年1月24日 17時32分
◇プロボクシング 日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 王者 下町俊貴(グリーンツダ)<10回戦>同級13位 平野岬(三松S)(2025年1月24日 東京・有明アリーナ)
日本スーパーバンタム級王者・下町俊貴(28=グリーンツダ)が挑戦者の同級13位・平野岬(28=三松スポーツ)を2-0の判定で破り、4度目の防衛に成功した。戦績は下町が20勝(12KO)1敗3分け、平野が11勝(4KO)2敗。試合は世界4団体スーパーバンタム級タイトルマッチ、井上尚弥(31=大橋)―金芸俊(32=韓国)のアンダーカードで実施された。
8センチ低い平野がさらに低い姿勢から飛び込んで右を打ち込み、長身サウスポーの下町がタイミング良く迎撃する展開。4回、右ボディーを伸ばしかけた平野に王者の右が当たり、挑戦者はグローブをキャンバスにつけたが、スリップダウンと判定された。だが、5回終了時の公開採点で2-1(49-46、49-46、47-48)とリードした王者は6回、右フックで正真正銘のダウンを奪った。平野も右で反撃し、最終10回には右ストレートで下町が尻もちをつくダウンを奪取したものの、仕留めきれなかった。採点はジャッジ1人が94-94、残り2人が95-93で下町を支持した。
下町は15年12月に19歳でプロデビュー。17年12月に2度目の挑戦で全日本スーパーバンタム級新人王となり、MVPにも輝いた。19年8月に同級で日本ユース王者となり、23年6月の王座決定戦を制して日本王座を獲得した。
下町は24年9月に有明アリーナで行われた前戦でも、津川龍也(ミツキ)にダウンを奪われながら判定で3度目の防衛に成功していた。インタビューでは「2レンチャンで、この会場でやってしまった。(平野は)やりにくかったです。最終ラウンドに打ち合う見せ場をつくらないと、と行ったところでもらってしまった」と反省。世界主要4団体でランキング入りしているが「過大評価と思っている。実力はこんなもの、まだまだ頑張らないと」と話し、23年10月の初防衛戦で引き分けた石井渡士也(REBOOT)との再戦が有力な次戦へ「乗り越えないとダメなので、しっかりレベルアップして頑張りたい」と決意を口にした。
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