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元フジテレビのフリーアナが指摘「時代錯誤の判断が背景に」 社長会見は「報道機関としてありえない」

スポニチアネックス / 2025年1月24日 18時47分

長野智子

 元フジテレビでフリーアナウンサーの長野智子(62)が24日、パーソナリティーを務める文化放送「長野智子アップデート」(月~金曜後3・30)に出演。引退を発表したタレントの中居正広氏(52)と女性とのトラブルを巡るフジテレビの一連の問題について言及した。

 「昨日ようやくフジテレビで社内説明会が行われました」と23日に社員に向けた説明会が開催されたことを伝え、「私自身、社員が経営陣に対して現場の怒りとか思いを伝えたのは本当によかったと思っています」と感想を語った。

 そして「今フジテレビが問われているものは、なぜ海外の株主からの外圧によってではなく内部からの動きによって企業としての説明責任を果たせなかったのかということ。その後、報道機関としてありえない会見をして、スポンサーの信頼を失って広告の差し止めという致命的な状況にまで至ったのかというフジテレビの企業統治能力だと思います」と古巣の問題を指摘。

 フジ関係者が「企業風土が昭和っぽい。経営陣が過去の成功体験から抜けられていない」「問題に対する対応、それによる投資家や社会からの評価について、経営陣が令和のこの時代にどのような視点が必要でどれだけのことが求められるのか、当初それほどの危機感を持っていなかったのでは?」と話していたことを紹介し、社内でも経営陣の対応や姿勢に批判的な声が上がっていることを伝えた。

 そして若手社員が番組の企画を提案しても、現場の上司ではなく経営上層部から「そんなのフジテレビじゃない」「フジの番組はもっとキラキラしてないと」と却下されたという数年前の事例を紹介。「現場と経営陣の溝がかなりあることは私もこれまで聞いてきた」と明かし、「変わる時代にあって変わらない経営陣っていう長年続いてきた閉塞感、時代錯誤の判断が今回の一連の背景にあったのではないだろうかというのは感じる」と話した長野。

 「私はいちOGなんですが。企業として最大の危機なんですがこれをきっかけに洗いざらいうみを出し切って生まれ変わってほしいというのが私の率直な気持ちです」と古巣への思いを語り、「現場で記者が“フジテレビはここまでして立ち直ったんですよ”って言えるような大改革をしない限り、フジテレビは報道機関としての役目も果たすことができないぐらいの危機的な状況だと感じています」と危機感を募らせた。

 長野は16日の同番組でもフジテレビの問題について言及。自身が在籍した1980年代に「今で言うセクハラに当たることは多く経験してきました」と明かしつつも、「ですが、今回のような事案は本当に聞いた事も経験したこともなかったので、記事を読んで、到底信じられずに凄くショックを受けました」と率直な思いを吐露。そして自浄作用が働いていないことに「怒りを感じています」と話していた。

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