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ジャッジ目指す195センチ規格外の西武4位・林 フリー打撃が今でも脳裏に「あれだけ飛ばすのは凄い」

スポニチアネックス / 2025年1月25日 5時33分

<西武・新人合同自主トレ>打撃練習する林(撮影・尾崎 有希)

 【25年版球界新士録(12) 西武4位・林冠臣外野手】規格外の体格が無限の可能性を感じさせる。台湾出身の林冠臣(リン・クァンチェン)は身長1メートル95に分厚い胸板で、常に周囲から見上げられる存在だ。

 食べる量も規格外。ドラフト前、103キロだった体重は14キロ増加して117キロ。若獅子寮では白ご飯500グラム、キムチチャーハン500グラム、その後にそば1・5玉をぺろりと完食して同期たちを驚かせた。「体重が増え過ぎたので食べ過ぎないように気をつけます」と笑うが、走っても50メートル6秒0と高い身体能力を誇る。

 即戦力外野手で右の大砲候補の目標は「ホームラン王」。目標はヤンキースのアーロン・ジャッジだ。中学2年時に米国を訪れ、大リーグの試合を観戦。ジャッジのフリー打撃に心を奪われ「全力で振っていないのにあれだけ飛ばすのは凄いと思いました」。その後の22年にはア・リーグ新記録となる62本塁打したスーパースターのスイングは、今でも脳裏に焼き付いている。

 甲子園に憧れ、台湾から宮崎・日南学園に入学した。日本経大では大学通算17本塁打を放って注目を集めた。小学生時代は陸上部で走り幅跳びが得意だった。野球を始めたのは中学2年生からで、決して早くはない。わずか8年でプロの扉を開いた大型外野手は、握力95キロから繰り出される強烈なスイングを武器に開幕スタメンを目指す。「持ち味であるパワーを生かして、たくさんホームランを打ちたい」と獅子の逆襲を引っ張る進撃の巨人になる。 (福井 亮太)

 ◇林冠臣(リン・クァンチェン)2002年12月30日生まれ、台湾出身の22歳。中学2年で野球を始め、甲子園に憧れて宮崎・日南学園に留学。日本経大に進学し、4年春に打率・429、4本塁打でベストナインを獲得。趣味はゲーム。1メートル95、117キロ。右投げ右打ち。

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