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阪神・大山“積極補食”で5番を全う DNA検査受け「炭水化物を吸収しにくい体質」判明、制限から解放へ

スポニチアネックス / 2025年1月25日 5時16分

自主トレを公開した阪神・大山(撮影・須田 麻祐子)

 阪神・大山悠輔内野手(30)が24日、甲子園室内練習場で自主トレを公開した。昨年11月に国内フリーエージェント(FA)権を行使し、5年契約で残留。藤川球児監督(44)の新5番構想に覚悟を示した。今オフには人生で初めて「DNA検査」を受け、炭水化物を摂取しても太りにくい体質であることが判明。日常の食事や補食の制限から解放されて挑む今季、息切れの不安なく「5番・一塁」を全うする。

 新生猛虎の「5番」として5年契約を走り出す大山は、決意に満ちた表情で言った。

 「監督に言われたからやるのではなく、自分でしっかり覚悟を持ってやる。残留を決めた時から、自分の気持ちもつくったつもり」

 自主トレに臨む姿勢にも、その覚悟はにじみ出た。異業種からも刺激や知見を会得。自身の体を熟知する仲林久善トレーナーとタッグを組み、練習後にはリカバリーを兼ねたアスリートヨガや水泳も採用した。「いろんな方のアドバイスや知識をもらいながらやってきた」。その一環が人生初の「DNA検査」だった。

 遺伝情報の解析により、病気のかかりやすさや体質の遺伝的傾向を知るもので、大山は摂取した炭水化物を吸収しにくい体質であると判明した。糖質を含む炭水化物は人間のエネルギー源となる一方、過剰摂取すると中性脂肪として体内に蓄積される。膝など下半身への負担を誘発する肥大化を懸念して取り組んできた糖質制限に、神経をすり減らす必要がなくなった。これには大山も、驚きの表情を浮かべたという。

 「学んだ知識を自分の中で整理して、そこからまた、自分なりに工夫していく必要もある。しっかり考えてやらないといけない」

 その一つが“補食改革”だろう。昨季まではアミノ酸を含むドリンクにとどめていた試合中の栄養補給も、今回の診断でバナナやアンコ、おにぎりやパンといった炭水化物を含む固形物に置換できる。体力を消耗する夏場も、スタミナ切れの不安から解放。一年を戦い抜く基盤が“細胞レベル”では整った。

 「引き出しを多く持っておく。何が起きるか分からないので、その時に応じた答えを出せるようにしたい」

 岡田政権下の「つなぎの4番」も魅力ながら、今季は一層、5番として、ここぞの一撃が求められる。「責任感はある」と武者震い。3、4番の佐藤輝、森下の躍動は、大山の後方支援が不可欠だ。

 「もう一度リーグ優勝、日本一を達成したいと思って残留を決めた。もう一回チームのみんなと頑張りたい」

 2年前に宿った勝者の遺伝子。後世へと継承すべく、奪冠だけを目指す。(八木 勇磨)

 ▽[阪神]主な野手の大型契約1年目

 ★金本 知憲 02年オフに広島から4年総額12億円でFA移籍。03年は打率.289、19本塁打、77打点で18年ぶりのリーグ優勝に貢献。3番打者で2番・赤星の盗塁王をアシスト。

 ★鳥谷 敬 14年オフにFA残留ではチーム最長の5年総額20億円で契約。15年は4年連続のフルイニング出場を達成。遊撃で3年連続のベストナイン、ゴールデングラブ賞のW受賞。

 ★糸井 嘉男 16年オフにオリックスから4年総額18億円でFA移籍。17年は114試合で打率.290、17本塁打、62打点。7月中旬から1カ月の戦線離脱も、チーム最多の21盗塁。

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