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玉ノ井親方 綱獲りの流れに乗りつつある豊昇龍

スポニチアネックス / 2025年1月25日 4時41分

<大相撲初場所13日目>取組前に気合が入る豊昇龍(撮影・西海健太郎)

 ◇大相撲初場所 13日目(2025年1月24日 両国国技館)

 【玉ノ井親方 視点】これが優勝争いをしている力士の勢いなのだろう。豊昇龍が大の里にもろ差しを許し、苦しい体勢に追い込まれながらも、逆転の首投げで1差を守った。

 立ち合いは相手の弱点を突くように、もろ手で突き起こしにいった。しかし自身の上体も伸びて、先に大の里に2本入れられてしまう。そこから一気に出られそうになるが、体を左に1回転させながら、右から巻くように投げを打った。

 右からの投げは豊昇龍の宝刀。一見すると危ない相撲だったが、大の里が真っすぐ出てきてくれたおかげで、うまく投げが決まった。もし相手が豊昇龍の右手側に出てきていたら、結果も変わっていただろう。ただ、そこまで考えて取る余裕が大の里にはなかった。それだけ豊昇龍の動きにスピードと切れがあったということだ。トップの金峰山も勝って1差は変わらなかったが、綱獲りを狙う大関が流れに乗りつつある。 (元大関・栃東)

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