【鷹論】ソフトバンク20年…84歳でも変わらない王会長の情熱
スポニチアネックス / 2025年2月4日 6時3分
2005年にソフトバンク球団が誕生し、20年となった。今年のスローガンは「PS!」と書いて「ピース」と読ませる。小久保監督が昨季の開幕戦で選手たちへ伝えた「Professional Spirit」の頭文字であり、プロ野球選手として代えの利かない“ピース”になれとの思いがこもる。
20年前のスローガンは「めざせ世界一!」だった。これは永遠のテーマというか、必勝祈願の絵馬に今も記されている。担当2年目だった私は1月31日の全体ミーティングで王監督が筆で記した監督指針を覚えている。
「総(すべ)てにプロたれ、徹底、執念、基本に忠実に」
そして野太い声で付け加えた。「私生活を含めてプロとして取り組んでほしい。プロとしての自覚があればプレーに対しても、球際に強くなる」。小久保監督が言ったプロとしての精神と、20年前の王監督の言葉は絶妙にシンクロする。偶然ではないと思った。
「王イズム」とは――。そう、問われるとしばらく考えて頭に浮かぶのは「厳しさ」だ。王貞治という不滅の野球選手が血のにじむような思いでバットを振り、指導者としては魂の限りを選手へぶつけた。「プロ根性」と表現すればいいだろうか。それがこの球団で言葉にしなくても伝わってきた。そして節目の年に一致。まるで運命のようだった。
2月1日。球音を合図にまた、プロ野球が動き出した。宮崎ではチーフ・ベースボール・オフィサーとなった城島CBOや昨季引退し、球団統括本部付アドバイザーに就任した和田毅氏も早速、後輩へアドバイスを送った。球団OBのズレータ、バンデンハークの両氏も臨時コーチとして宮崎に来る予定だ。
「王イズム」とはバトンのようなもので、“走者”それぞれが必死の思いでつなぐ。運ぶバトンが正解であり、次へ伝えるべきものという確信があるのだと思う。この1月、84歳の世界の王は「野球は私にとって命を懸ける価値があるものと思っている」と言った。見た目は老いた。あれだけ太かった声はかれている。ただ、心の奥底にたぎる情熱は変わることがない。 (福浦 健太郎)
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