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【吉田義男さんを悼む】心の底から嬉しかった言葉 キャンプイン直後の訃報が残念でならない

スポニチアネックス / 2025年2月5日 5時19分

成瀬國晴氏(左)の個展を訪れた吉田義男さん(27日、阪神百貨店梅田本店)

 吉田さんに褒めていただいたことがある。2005年11月だった。「あんた、いいことをしてくれはりましたな。おおきに」。最高の言葉を頂いた。

 この年の6月に阪神の代打男、酒豪として知られた遠井吾郎さんが亡くなった。阪神の伝説的な選手だったが告別式は身内だけで営まれていた。スポニチで評論活動をしていただいた縁もあり当時の選手、マスコミ関係者で遠井さんをしのぶ会を開こうと動いて、OB会の協力もいただいて会を実現。吉田さん、田淵さん、掛布さん、岡田さんらが集まり当日は盛況だった。

 吉田さんには記者として借りがあった。85年の日本一から87年の退任まで若手記者として生意気にも真っ正面から取材をさせていただいた。言葉じりをそのまま活字にして伝えたこともある。相当に失礼なことをした思いがあっただけに遠井さんの会での吉田さんの一言はうれしかった。細かいことよりも阪神の伝統や関わった選手への思いを大切にする方だった。

 昨年も甲子園だけでなくスポニチタイガース川柳でおなじみの成瀬國晴氏の個展でお会いして昔話をさせていただいた。会場の阪神百貨店に電車で通って来られた姿に、まだまだお元気だと思っていたし11月のOB会でも退任した岡田前監督の労をねぎらう姿も見ていた。

 球団創設90周年のシーズンにどんな吉田節が聞けるか楽しみにしていただけにキャンプイン直後の訃報が残念でならない。(特別編集委員・鈴木 光)

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