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“ソプラノ” チョン・ウォルソン、30周年記念リサイタル!「歌に生き 愛に生き」

THE FACT JAPAN / 2013年9月4日 19時28分

ソプラノ 田月仙(チョン・ウォルソン)。


[スポーツソウルメディアジャパン|編集局] 歴史問題や領土問題など溝が深まる韓国、拉致問題や核問題など対話の糸口も見えない北朝鮮。日本と隣国・朝鮮半島との関係は混迷を続けている。
在日コリアン二世のソプラノ歌手・田月仙(チョン・ウォルソン)は、この「3つの国」を歌でつないできた。彼女は今年2013年、歌手生活30年を迎え、特別リサイタルを開く(8月31日・大阪、10月12日・東京)。特に多くの在日コリアンが暮らす大阪では初めてのリサイタルとなる(大阪公演は満席)。
◆日本と朝鮮半島の架け橋「魂を揺さぶる歌声」が多くのファンを魅了してきたオペラ歌手・田月仙(チョン・ウォルソン=二期会会員)。日本ではまだ韓国人声楽家がほとんどいなかっ1983年、東京での連続リサイタルで鮮烈なデビュー。その後、世界の舞台でオペラやコンサートに出演する傍ら、日本の小泉純一郎総理大臣、韓国の金大中大統領、北朝鮮の金日成主席と日韓朝の首脳の前で歌った唯一の歌手としても注目を浴びた。また初の南北(韓国・北朝鮮)両公演、初めて韓国ソウルで公式に日本の歌を歌うなど、「日韓の架け橋」としての役割を果たしてきた。
◆KBSスペシャル海峡のアリア今年2013年4月には、韓国KBSで「KBSスペシャル 海峡のアリア 田月仙30年の記録」という特別番組が放送された。日曜夜8時の地上波・ゴールデンの看板放送だったため視聴率とともに、インターネットでの検索が一時トップになった。
この番組は、田月仙の歌もさることながら、韓国ではあまり関心がなかった「日本人拉致問題」や「北朝鮮帰国者問題」などへの関心も呼び起こした。日本と朝鮮半島の狭間で歌い続ける在日コリアンの姿への共感を呼び起こし、彼女の元に多くのメールが届き、映画化のオファーなど大きな反響があった。(KBSサイト:http://www.kbs.co.kr/1tv/sisa/kbsspecial/view/preview/index.html)(日本語版サイト:https://www.youtube.com/watch?v=UzNdRwof08c)
◆日本にコリアの歌を、韓国に日本の歌を紹介して 30年田月仙は30年にわたり、世界各国で舞台に立ち続けると共に、日本に韓国の歌を、韓国には日本の歌を紹介してきた。中でも田月仙の歌うコリア歌曲はデビュー当時から「韓国・朝鮮の歌がオペラアリアと同じレベルで紹介されるのは嚆矢とするのではあるまいか」と評され、聴く人々に新鮮な驚きと感動を与えた。田月仙がソプラノで歌うコリア歌曲は独特なもので、作家の唐十郎や梁石日など多くのファンがいる。また本場韓国の歌番組「開かれた音楽会(열린음악회)」などテレビの音楽番組にも何度も出演しコリア歌曲を披露。一方、韓国で日本文化が開放される以前から日本の歌を紹介してきた。

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