『スノーピアサー』ポン・ジュノ監督が緊急来日!「鉄道ファンの多い日本でどう観てもらえるか楽しみ」、ゲスト団長安田は土下座で何をアピール?
THE FACT JAPAN / 2014年1月30日 11時30分
[スポーツソウルジャパン|編集局] 映画「スノーピアサー」の日本公開を記念し、ポン・ジュノ監督が29日に緊急来日。プレミア試写会で舞台挨拶を行った。そして今回、映画の主人公・カーティス同様、過酷な芸能界を、前へ前へと走り続け、革命を起こすべく奮闘するリーダー・森脇健児さんと、森脇さんを師と仰ぐ団長安田さん(安田大サーカス)も参戦し、同映画の魅力に迫る熱いトークを繰り広げた。
『スノーピアサー』プレミア試写会の会場である角川シネマ有楽町には、世界的鬼才の待望の最新作ということで多くの映画ファンが詰めかけ、大盛況!超満員の観客を前に、ポン・ジュノ監督は「こんなにたくさんの方に来ていただいてありがとうございます。これまで韓国以外の多くの国で公開されてきましたが、日本は鉄道マニアが多い国ということで、映画をどう観ていただけるのか楽しみにしています。」と挨拶。フランスのコミック「LE TRANSPERCENEIGE」を原作に選んだことについて、「列車そのものにひかれました。2時間まるまる列車を撮ることができるのは滅多にない機会。その中にいる人たちは富裕層、貧困層とそれぞれいて、彼らが氷河期の中を闘う。それが赤裸々に描かれているのに惹かれました」と、その漫画との出会いが新たな映画を作る動機になったことを明かした。「ノアの箱舟」というべき列車「スノーピアサー」の中は強烈な格差社会が存在し、前方車両に乗る富裕層から虐げられている後方車両の人々が革命を起こす本作。主人公のカーティスは革命を導くリーダーで、若き“アメリカン・ヒーロー”のクリス・エヴァンスが演じている。起用のきっかけとしては、「彼は『キャプテン・アメリカ』など、筋肉の発達したマッチョな俳優というイメージを持たれていますが、それが全てではありません。シリアスで繊細。そういった映画での姿に加えて、暗く、繊細さも持ち合わせていて、両方が共存しています。今回はそれを見せたいと思いました。」と語った。またエヴァンスが、ポン・ジュノ監督の代表作のひとつ『殺人の追憶』(’03)と『スノーピアサー』にも出演しているアジアを代表する名優ソン・ガンホのファンだったことも影響していたことを明かしてくれた。カーティスの右腕であるエドガーを演じるのは『リトル・ダンサー』(’00)で一躍その名を世界に知らしめたジェイミー・ベル。その起用については、「とても可愛かったからです(笑)」と観客の笑いを取りつつ、「その映画を通じて、皆さん彼の子供時代を知っています。そして、そのことは、『スノーピアサー』を観る上で役に立つんですよ」と、これから映画を観ることになる観客にヒントを与えてくれた。
ここで、“我こそは日本のカーティスとエドガーである!”と名乗る、森脇健児さんと団長安田さんがゲストとして登場!いち早く映画を観た森脇さんは、「この映画大好きですよ!20代で富裕層を経験して、30代で最下層になり、40代になった今はボディーブローを打ち込んでいる・・・この映画は芸能界の縮図とも言えるんです!」と熱く語る。団長安田さんは、「カーティスとエドガーの師弟関係が見事に描かれています。僕も森脇さんをずっと後ろで支えてきたんです。」と、それぞれに映画に深く感情移入している模様。
来日を控えた先日、映画公式SNSを通じて監督への質問を募集。代表してそのひとつがMCを通じて監督に投げかけられた。ずばり「『スノーピアサー』続編は考えていますか?」世界中の映画ファンが待ちわびる世界的鬼才の次回作について、「続編が作られてほしいとは思いますが、自分では作らないと思います。でも、パート3であれば作るかもしれませんね」と、世界初!?の続編への言及が監督本人からなされた。それを聞いた森脇さんは、「『スノーピアサー3』を撮るならば・・土下座だ!土下座しろ団長!!!」と団長安田さんに指令。ポン・ジュノ監督の前作『TOKYO! <シェイキング東京>』(’08)に主演し、監督ともつながりのある香川照之さんが去年の大ヒットドラマで演じたキャラクターにちなんで、その人物の常套手段が飛び出し、監督も思わぬアピールに驚いていた。
最後にそれぞれからこれから映画を観る観客にメッセージをいただいた。ポン・ジュノ監督「皆さん、心の準備をして、心の安全ベルトを締めて楽しんでご覧ください」森脇さん「虐げられても、諦めなかったら必ずチャンスは来る。それをカーティスから学びました!」団長安田さん「僕は監督以上にこの映画が好きかもしれません。」
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