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ウクライナ越境攻撃から1か月 日常失ったロシア避難民13万人の現実「友達に会いに家に帰りたい」

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月5日 17時4分

TBS NEWS DIG

ウクライナがロシアへの越境攻撃を開始してあすで1か月です。戦況が長引くなか、13万人以上にのぼっている避難者を取材しました。

ウクライナが先月6日に行ったロシア西部クルスク州への越境攻撃。戦闘を逃れたロシア側の避難者は13万人以上にのぼります。

クルスク州に隣接するオリョール州。当局立ち会いのもと、避難者への取材が許可されました。支援物資を配る施設には水や食料など、さまざまな支援物資が置かれていました。

記者
「こちらの箱には、1人分の1日の食料が入っているということです。ビスケットや缶詰、お茶などが入っていて、全部で4000キロカロリーあるということです」

避難が長引くことを見越してか、冬物の衣服も目につきます。取材中も避難者が次々にやってきます。

クルスク州からの避難者
「子どもが2人いるのでゲームと毛布、食料をもらいました。油、小麦粉、パスタ」
「もちろん一刻も早く帰りたいですが、ここで仕事を探すことになるでしょう」

ウクライナ側が掌握したとする地域から避難した女性もいました。

掌握された地域からの避難者
「私たちの避難後、自宅もドローン攻撃を受けました。もう帰ることはできません。あそこにはもう何もないので」

避難所になっているホテルを訪れると、ロビーには避難者向けの求人案内が置かれていました。

市の担当者
「作業員、運転手、オペレーターなど色々あります。オリョール州で働き出した人もいます。われわれはこれからも受け入れる準備ができています」

ここで避難生活を送るナタリヤさん。別の学校で新学期を迎えることになった息子がいます。

ナタリヤさんの息子 マキシムくん
「新しい学校はみんな良い人です。友達に会いに家に帰りたいです」

夫も新たな職場で生活の立て直しを図っています。

ナタリヤさん
「平和を望んでいます。平和が一番大事です。以前はすべてが平和でした。それが今はこんな状況になってしまいました」

越境攻撃のさらなる長期化も指摘されるなか、プーチン大統領は強気の姿勢を崩していません。

プーチン大統領
「彼らの挑発は失敗すると確信している」

ただ、その足下では兵士不足が指摘されています。

ロシアは国民が反発する動員を避け、報酬と引き換えに入隊する契約軍人の募集を続けています。その報酬は当初、月に20万ルーブルでしたが、いまや首都モスクワでは一時金含め年間で2倍以上に高騰しています。それだけ兵士が足りていないとみられ、兵士となるよう呼びかけるこんな動画も…。

ロシア国防省が公開した映像
「われわれの男たちは何からできているのか。タトゥーとピアスから?名誉と勇気から生まれた男になろう」

都市部で侵攻前と変わらない生活を送る人たちを批判するような内容ですが、そもそも国内の安定を強調してきたのはプーチン氏。そのほころびも浮かび上がるなか、日常生活を奪われた人たちは確実に増え続けています。

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