中国海警局の船が北極海を初めて航行 北極海開発に存在感示す狙いか
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月2日 20時11分
中国海警局は、中国とロシアの艦隊が北極海を航行したと発表しました。海警局の船が北極海を航行するのは初めてで、中国として北極海への関与を強める狙いがあるものとみられます。
中国の建国記念日にあたる国慶節を祝い、甲板に並んで国歌を歌う乗組員たち。中国国営の中央テレビがSNS上で公開した動画です。
中国海警局は2日、海警局の船がロシアの国境警備隊の船とともに北極海を航行したと発表しました。
海警局の船が北極海を航行するのは初めてで、「海警局の遠洋航海の範囲を拡大し、不慣れな地域での任務遂行能力を試すとともに、国際的な海洋秩序に積極的に参加するため」としています。
北極海をめぐっては、ロシアとアメリカが航路開発などをめぐって激しい主導権争いを繰り広げていますが、ロシアとともに北極海を航行することで、中国としてもこの地域での存在感を高めるとともに、資源開発などの分野でも関与を強める狙いがあるものとみられます。
また、中国外務省は2日、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が国交樹立75年を迎えたことを受けて、祝電を交換したと発表しました。
この中で習主席は「お互いの政治的信頼を高め続け、目覚ましい成果をあげた」と評価したうえで、「両国関係を前進させ、全面的な協力を拡大していきたい」と関係を重視する姿勢を強調しました。
これに対し、プーチン大統領は「ロシアと中国の関係は過去最高の状態にある」としたうえで、「両国のパートナーシップがさらに強固なものになると確信している」と応じています。
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