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カメラに瞬間の映像 飛行機が通った約2分後、宮崎空港でアメリカ製不発弾が爆発 専門家は「地震や豪雨で地盤が緩んだか」 全国で年間2000件以上の不発弾処理【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月3日 0時41分

TBS NEWS DIG

2日午前8時前の宮崎空港。1機の飛行機がゆっくりと走行しています。それからおよそ2分後、突如、爆発が起き、土煙が噴き上がりました。別のカメラにも、飛行機が停まっている奥で爆発する様子が捉えられています。

この爆発により、直径7メートル、深さ1メートルの円形の陥没ができました。

現場となったのは、乗客を乗せた飛行機が滑走路に向かう際に通ることもある「誘導路」でした。その原因は…

林芳正 官房長官
「米国製の不発弾が爆発したものであったと判明いたしました」

不発弾はおよそ230キロ(500ポンド)のもので、その後、自衛隊が現場に残っていた不発弾の一部を撤去したということです。けが人はいませんでした。

記者
「宮崎空港の誘導路に陥没が見つかった影響で、カウンター前は多くの搭乗客で混雑しています」

宮崎空港の利用客
「不安ですね。無事に何事もなければいいと思います」

影響は羽田空港でも…

羽田空港の利用客
「きょう(2日)飛ばないっていう状況なので、違う便に乗るか、ここに滞在するか、どっちかになるかな」

宮崎空港では終日、運航が見合わせとなりました。

なぜアメリカ製の不発弾が滑走路の近くに埋まっていたのでしょうか?

実は宮崎空港は戦時中、海軍航空宮崎基地があった場所に建設されていて、当時アメリカ軍の攻撃の標的にもなっていました。そのため、宮崎空港では過去に何度も不発弾が発見されています。2021年には、重さ1トンのアメリカ製の爆弾が見つかったこともありました。

専門家は、突然、不発弾が爆発した要因について…

元東京消防庁 警防部長 佐藤康雄氏
「つい先日、M7.1の地震が日向灘で起きて、宮崎も相当の揺れがあったと思う。それと線状降水帯でものすごい豪雨にも見舞われたということで、地盤が緩んでいた可能性がある。(その上で)誘導路の上を飛行機が通ったことによる振動とか重さで爆発しやすくなった。これだけの容量の爆薬ですから(飛行機が)上を通っていたら、相当、被害が大きかったことは想像に難くない」

不発弾は日本各地で見つかっていて、2023年度、自衛隊が処理した不発弾は全国で2348件にのぼっています。

2019年 東京・江東区
「不発弾です。不発弾が見えます」

過去には、都内のマンション建設現場でも不発弾が見つかりました。このとき撤去されたのは、今回、宮崎空港で爆発した不発弾と同じくらいの重さのものでした。

元東京消防庁 警防部長 佐藤康雄氏
「(不発弾は)自然に時限爆弾みたいに爆発するというものではありませんので、衝撃だとか動かしたりしない限りは安定した状態で不発弾として眠っている」

宮崎空港は、3日朝から運航を再開する見通しです。(一部欠航便あり)

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