平野美宇の2連続「11-0」圧勝に中国反応 かつての不文律も「譲歩しないことこそ最大の尊重」
THE ANSWER / 2024年4月16日 9時22分
■卓球W杯が開幕
卓球のワールドカップ(W杯)が15日に中国・マカオで開幕し、3選手16グループに分かれた「ステージ1」で世界ランキング14位の平野美宇(木下グループ)は同108位のジョセリン・ラム(ニュージーランド)との初戦でストレート勝ちを収めた。4ゲーム先取の7ゲームマッチでわずか28分での完勝だったが、中国メディアは「11-0」のラブゲームを2度続けたことなどに注目。圧倒的な試合を報じた。
力の差は歴然としていた。第1ゲームを11-2、第2ゲームも11-5で奪った平野。そこから勢いはさらに加速し、第3、第4ゲームはともに11-0のラブゲーム。第2ゲームの終盤から実に25ポイント連続得点とし、わずか28分で試合を終えた。
卓球界では長らく「11-0」のスコアは作らないという不文律があり、相手に1点を取らせるという暗黙のルールが存在していた。3月25日まで韓国で行われた世界卓球団体戦の予選リーグで、日本の木原美悠と平野が南アフリカ選手を相手に11-0の勝利を収めたことが中国で話題に。「手加減をしたのではかえって相手に失礼」との意見も上がっており、見解の一致を見ないことで事態は沈静化していた。
今回の平野の勝利を「卓球のマカオW杯で平野美宇が2連続11-0の猛攻。1点も譲ることなく初戦を飾る」との見出しで報じた中国メディア「卓球ネット」は本文で「世界チャンピオン経験者の平野が初戦で珍しいスコアを叩き出し、11-2、11-5、11-0、11-0でニュージーランドの15歳の若手を圧倒した」と記した。
相手を圧倒した試合について「かなりの数のファンが思わず『なんて残酷な!』とつぶやいた」と表現。「対戦相手に譲歩しないことが次第に多くの選手の間で暗黙の了解事項となってきているうえ、今回の大会では各ゲームの得点が重要な意味を持つこともあって、平野美宇は思い切った攻撃に出ざるを得ず、1点も譲らぬ戦いをした」と平野が手を緩めなかった背景を説明した。
記事では「初戦ということもあって、相手があまり強くなかったため、今回のような得点差になったわけだ」とも分析したが、中国版SNS「ウェイボー」には「連続2ゲーム11-0なんてやりすぎ」「1点くらいあげてもよかったかもしれない」との反応も。それでも「譲歩しないことこそ相手に対する最大の尊重だし、今回の大会では細かい点数も大切」「どの1点も全力で取りに行くのが正しいと思う」「この相手選手が実力がないだけでしょう」「平野美宇は外国選手としては唯一W杯で優勝したことがある選手なんだから、この点差は当然の結果だ」といった納得の声が多数上がっている。(THE ANSWER編集部)
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