女子ゴルフで“石川遼超え”国内史上最年少V 15歳176日リ・ヒョソンが7打差大逆転、勝みなみも上回る歴史的快挙

優勝トロフィーを手に撮影に応じるリ・ヒョソン【写真：Getty Images】

■ワールドレディスサロンパス杯最終日、優勝に「今後は日本ツアーで活躍を」

　女子ゴルフの国内ツアーメジャー大会・ワールドレディスサロンパス杯は5日、茨城GC東C（6665ヤード、パー72）で最終日が行われた。韓国から参戦のアマチュア、リ・ヒョソンが7打差を大逆転。1イーグル、5バーディー、2ボギーの「67」で回り、通算8アンダーで日本メジャー制覇を果たした。15歳176日での優勝は、勝みなみの15歳293日を超えるJLPGAツアー史上最年少優勝。さらに石川遼の15歳243日も上回り、男女通じて日本ツアー最年少記録となった。「今後は日本のツアーで活躍して、将来は世界ランキング1位を目指したい」と意気込んだ。

　7打差10位から出たリ・ヒョソンが快挙を成し遂げた。前半は1番、9番のパー5でそれぞれバーディーを奪取。後半2つボギーを叩いたが、17番までに3つのバーディーも奪い、圧巻は最終18番パー5だった。見事なイーグルで通算8アンダーとし、後続の選手が伸ばせず優勝となった。

　15歳176日での優勝は、畑岡奈紗が2016年に日本女子オープンを制した時の17歳178日を上回る日本メジャー最年少Vであるだけではなく、勝みなみが2014年にKKT杯バンテリンレディスを制した15歳293日を上回るJLPGAツアー史上最年少優勝になった。さらに国内男子ツアーでも、石川遼が15歳243日で制した2007年マンシングウェアKSBカップが最年少。男女通じて歴史的な快挙となった。

　2008年11月11日生まれのリ・ヒョソンは23、24年の韓国女子アマチュア選手権を制した実力者。前年度韓国アマ優勝の出場資格で参戦している。日本女子だけではなく、海外勢も揃ったメジャー大会で見事な逆転優勝となった。

　優勝決定後、インタビューに応じたリ・ヒョソンは「昨年はこの大会に出て予選落ちしました。頭の中では3パットにしないように気を付けていました。最後まで応援していただけて感動しています。私は日本が大好きです。今後は日本のツアーで活躍して、将来は世界ランキング1位を目指したいです。応援してくれたファンの皆さん、ありがとうございます。おかげさまで勝つことができました」とコメントした。（THE ANSWER編集部）