性別騒動の女子ボクサー2人がメダル確定 台湾リンが57kg級で準決勝進出、前日66kg級ケリフも涙の勝利
THE ANSWER / 2024年8月4日 18時16分
■パリ五輪・女子ボクシング57キロ級準々決勝
パリ五輪・女子ボクシング57キロ級準々決勝が行われ、リン・ユーチン(台湾)がスベトラーナ・スタネバ(ブルガリア)に5-0の判定で勝利。銅メダル以上を確定させた。ユーチンは女子66キロ級に出場しているイマネ・ケリフ(アルジェリア)とともに、過去に性別適格性検査に不合格となったことで議論の対象に。2人は東京五輪などにも出場していたが、国際オリンピック委員会(IOC)が異例の声明を出す騒動となっている。
リンは第1ラウンド(R)から積極的な攻撃でスタネバの顔面をとらえ、5人のジャッジのうち3人に支持されリードを奪う。第2Rも手数を出してリードは変わらず。接近戦で相手に投げ飛ばされるような形になるシーンもあった。第3Rは逆転を狙う相手のパンチを受けながらも戦い抜き、判定勝ちを収めた。
リン・ユーチンとケリフは、国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年世界選手権でDNA検査を実施した際、XY染色体を持つことが証明されたとして出場権を剥奪されていた。ともにこの日まで勝ち上がっており、ケリフは3日の準々決勝に勝って銅メダルを確定。勝利後はリングで号泣し、コーチに肩を抱かれて退場した。
IOCは1日、公式サイトで「パリ2024ボクシング部門とIOCの共同声明」を発表。2人が東京五輪、世界選手権、IBAが認可する大会など国際大会に女性として問題なく出場していたことや、「彼女たちは突然適正な手続きなく失格させられた」と昨年の世界選手権での出場権剥奪について伝えた。
IOC広報Xが公開した動画では、IOCのバッハ会長が「女性として生まれた2人のボクサーがいる。女性として育てられてきた。女性としてのパスポートを持っている。何年もの間女性として競技に出場してきた。これは女性としての明らかな定義だ。彼女らを女性として疑う余地はない」と語っていた。(THE ANSWER編集部)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
性別騒動女子ボクサーが国民に擁護される1枚話題 「君は勝利に値する」「嫌悪と偏見に勝った」
THE ANSWER / 2024年8月4日 6時0分
-
性別騒動の女子ボクサーがメダル確定で号泣 準々決勝で完勝…コーチに励まされ退場、世界的波紋の渦中
THE ANSWER / 2024年8月4日 0時49分
-
波紋広がる女子ボクシング性別騒動 IOCバッハ会長が選手2人を擁護「女性を疑う余地ない」渦巻く誹謗中傷に批判
THE ANSWER / 2024年8月3日 18時45分
-
性別騒動の女子ボクサーに敗者が謝罪 握手せず退場「頭に血が上っていた」「論争に悲しくなる」
THE ANSWER / 2024年8月3日 0時24分
-
性別騒動に揺れる女子ボクシング、もう1人の台湾選手は5-0判定勝ち 相手は涙、前日IOCが異例の声明
THE ANSWER / 2024年8月2日 22時47分
ランキング
-
1日本での五輪開催「近い将来、また...」とIOC統括部長 ネット総スカン「疑惑判定のあれこれのすぐ後に言う?」
J-CASTニュース / 2024年8月4日 15時8分
-
2「意味不明なブーイングを黙らせた」 完全アウェー蹴散らしたフェンシング銅メダル江村美咲に日本人痛快
THE ANSWER / 2024年8月4日 10時33分
-
3サッカー男子「23歳以下」女子は「無制限」のなぜ 1世紀近い歴史の差、将来は年齢制限導入も?
THE ANSWER / 2024年8月1日 14時33分
-
4なでしこJに本音「点の匂いしなかった」 代表OBが持論「消極的」…自分たちのスタイルの“迷走”【見解】
FOOTBALL ZONE / 2024年8月4日 11時30分
-
5パリ五輪・柔道「待て」をめぐる“疑惑の判定” 全日本柔道連盟の元審判員は、「あんな下手な判定はない」「背中を叩くのは基本中の基本」と指摘
NEWSポストセブン / 2024年8月4日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください