メジャー2043安打男が大谷翔平より優れていると主張した最強打者 54-59でも「かけ離れている」
THE ANSWER / 2024年10月2日 5時13分
■米野球専門番組で大谷とボンズどちらが優れているか激論
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は今季、54本塁打、130打点でリーグ2冠を獲得した。キャリアハイの打率.310をマークし、日本人初のトリプルスリーも達成。さらに日本人最多となる59盗塁で前人未到の「50-50(50本塁打&50盗塁)」にも到達した。歴史的な1年となったが、メジャー通算2043安打の元選手は、今季の大谷よりも遥かに優れた打者がいたと力説している。
メジャー7年目の大谷は打撃成績で軒並みキャリアハイを更新。54本塁打、130打点、134得点、59盗塁はいずれも日本人歴代トップだ。打率.310、197安打も自身最高。メジャー史上初の「50-50」を達成し、塁打数も両リーグトップの411でMLB23年ぶりの400超えとなった。本塁打、打点の他、OPS1.036などMLBが公式に集計しているものだけでも“リーグ11冠”。WAR9.2はDH専任では歴代最高だ。
そんな歴史的なシーズンだったが、米野球専門番組「ファウル・テリトリー」で司会を務めるAJ・ピアジンスキー氏は、通算762本塁打のバリー・ボンズ氏には遠く及ばないと主張する。今季の大谷は「バリー・ボンズだったら11番目に良いシーズンだ」と同番組内で発言。同じく司会のスコット・ブラウン氏から「いやいや、違うね」と否定されても熱弁を続けた。
ボンズ氏と2004年にジャイアンツでチームメートだった通算2043安打のピアジンスキー氏は、「スコット、君が言いたいことは分かってる。彼はステロイドをやっていたって言いたいんだろ。でも彼は今までプレーしたどの選手よりも、打者として本当に優れているんだ。かけ離れているよ」と力説。ブラウン氏は「クリーンな年ならね」と、禁止薬物使用の影響はやはり考慮すべきだと反論した。
■大谷が「ステロイドを使用していたら80本打てた」
ブラウン氏は続けて「オオタニがステロイドを使用していたら、今年80本塁打打てただろう。毎打数で本塁打を打って、彼と勝負を避けなければならなくなっただろう。80本だ。オオタニはバリー・ボンズより優れている」と持論を展開。ピアジンスキー氏は「こいつはクレイジーなやつだ」と呆れたように口にし、「ショウヘイの今季は大好きだが、数字は数字だ」とボンズ氏の優位を強調した。
ボンズ氏が禁止薬物を使用し始めたのは1999年と言われているが、ピアジンスキー氏はジャイアンツ移籍初年度である1993年の数字に着目。「OPS1.136だ。これはショウヘイよりも高い。ピッツバーグ(パイレーツ)での最終年(1992年)のOPSも1.080だ」と、禁止薬物使用前でも大谷を上回っていたと指摘した。ブラウン氏も「理解したよ」と認めつつ、投手もできる大谷を選ぶと抵抗した。
ここで通算1059安打のトッド・フレイジャー氏が「ショウヘイが投げなくて、どちらも全盛期だったら、打者として一番に選ぶのはショウヘイ? それともバリー・ボンズ?」と問いかけ。ブラウン氏もボンズの最高の年と今年の大谷なら「それはかけ離れている。バリーだよ」とボンズ氏を推した。一方、ピアジンスキー氏は「(禁止薬物使用前の)1992年でも、俺はバリーを選ぶね」と主張した。
さらに同氏は、大谷の今年のOPSは昨年の1.066よりも低いと指摘。これにブラウン氏は、投手もしながらキャリアハイのOPSを叩き出した2023年の大谷は「1992年のボンズより圧倒的に優れている」と反論した。しかし、ピアジンスキー氏はOPSだけでいくなら、大谷の1.066よりも高い年がボンズ氏には10シーズンもあると指摘し、譲らなかった。(THE ANSWER編集部)
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