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カシメロ、体重超過→初回TKO勝ちにリング誌が疑問「問題を抱えた35歳に賭ける者がいるか…」

THE ANSWER / 2024年10月15日 12時19分

ジョンリエル・カシメロ【写真:Getty Images】

■体重超過がありながら13日にTKO勝ち

 ボクシングの元世界3階級制覇王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)に「次」はあるのか。13日、横浜武道館で開催されたスーパーバンタム級10回戦でサウル・サンチェス(米国)に初回TKO勝ち。前日計量で体重超過しながら試合で見せ場を作るも、権威ある米専門誌「ザ・リング」は今後に向けて「大きな疑問」を投げかけている。

 カシメロは昨年10月に元IBF世界スーパーバンタム級王者の小国以載と対戦して以来、およそ1年ぶりの実戦。前日計量では1キロ超過し、2回目の計量でも落としきれなかった。失態を犯しながらサンチェス相手に初回のゴングからラッシュ。開始早々、強烈なボディーを打ち込むと、約20秒でダウンを奪取した。再開後も再度ダウンを奪うと、最後はレフェリーが試合をストップ。カシメロはリング上で片手腕立て伏せを見せる余裕もあった。

 この試合をリング誌も「ジョンリエル・カシメロは、体重超過の翌日にサウル・サンチェスを第1ラウンドで倒した」との見出しで報道。「元3階級制覇王者は、サウル・サンチェスを第1ラウンドでKOして悲惨に近かった週末を救い出した。土曜日に横浜武道館で行われた第1ラウンドで、カシメロは2度のノックダウンを奪い、2分41秒で試合を終わらせた」と伝えた。

 とはいえ、今後に向けては「カシメロを取り巻く大きな疑問は、問題を抱えたこの35歳に賭けるプロモーターがいるかということだ」と見解を示した。その上で「イノウエのチームは以前からこの戦いを再び行うことに興味を示していたが、同時にイベントに対して最高のプロフェッショナリズムも求めている」と続けた。

 カシメロは試合後、リング上でのインタビューで「昨日の計量でオーバーウェイト。でも自分には、計量なんて関係ない」「5時間我慢して。その後はどうでもいい。いっぱい食べた」と悪びれる様子はなし。2020年には井上尚弥と対戦する予定だったが、コロナ禍で試合が中止に。「ナオヤ・イノウエ、カモン!」と絶叫し「いつでも、どこでも戦う」と豪語していた。(THE ANSWER編集部)

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