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ボクシング7大世界戦の興行裏話 寺地&岩田が超大物と…ユーリ阿久井は猛省「本物を見せたい」

THE ANSWER / 2024年10月15日 17時2分

ベルトを肩にかけ、笑顔で撮影に応じる寺地拳四朗【写真:浜田洋平】

■都内で会見

 ボクシングの7大世界戦で勝利した王者たちが15日、都内の会見で試合を振り返った。13、14日に東京・有明アリーナで日本初の1イベント7つの世界戦を開催。2階級制覇を達成したWBC世界フライ級新王者・寺地拳四朗(BMB)、2度目の防衛に成功したWBA世界同級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)、WBO世界ライトフライ級新王者・岩田翔吉(帝拳)は興行の裏側や今後の展望を語った。

 3人は13日に登場。寺地は同級2位クリストファー・ロサレス(ニカラグア)に11回0分6秒負傷TKO勝ちした。「減量が楽になった分、足の動きを感じた。相手にパワーの差を感じることもなく、凄く合っている階級なのかな」と手応え。最近は激闘続きだったが、「ダメージはそんなにない。頭痛もなく。昨日は結構寝られたので筋肉痛はちょっと来た」と笑った、

 相手のロサレスの応援で世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(メキシコ)が陣営入り。寺地は試合後、「カネロ」の愛称を持つ世界の超大物ボクサーに写真撮影をお願いしたという。「試合中も目に入っていたし、写真も撮ってもらいました。ほぼほぼ喋ってはないです。『写真撮ってください!』って凄くミーハーな感じで(笑)。向こうはウェルカムでした」と喜んだ。

 今後については「具体的な相手はいないですけど、統一戦はやりたい」と希望した。その対戦候補に挙がるのが阿久井だ。


会見でコメントするユーリ阿久井政悟【写真:浜田洋平】

■阿久井は辛勝に悔しさ露わ「本物のボクシングを見せたい」

 阿久井は同級8位タナンチャイ・チャルンパック(タイ)に2-1の僅差判定勝ち(117-111、115-113、113-115)。リングサイドに妻・夢さんと2人の娘が駆け付けた中、中盤は反撃を受ける場面が目立った。10回は猛ラッシュを浴びてクリンチ。最後まで打ち続け、辛勝でベルトを死守した。

 2日が経っても「すっきり勝てず一番悔いが残る。次は絶対にいい試合をしようという気持ちです」と悔しさを露わにした

「周りは完勝と言ってくれるけど、相手を勝利にしたジャッジもいる。無視はできないので改善したい。ラスト2回を獲り切れたのが勝因。最後まで諦めずに行けたのはよかった。ポイントを獲られたと聞いてもいたので、向こうが多く取ったかもしれないと思ってヒヤっとした」

 14日の興行も観戦し「僕も本物のボクシングを見せたいと思ってやっている。本物は相手も強い選手で強いもの同士の戦いだと思う」と決意を新た。寺地や14日に登場したWBO王者アンソニー・オラスクアガ(米国・帝拳)らとの統一戦が期待される。

「戦いたい相手はいなくて、いつも誰でもいいとお願いしている。決まった相手と戦えればそれに向けて勝ちに行くだけ。統一戦どうこうよりもっと強くなって帰ってくることしか考えていないですね」


会見でコメントする岩田翔吉【写真:浜田洋平】

■岩田もカネロと写真撮影「ちょっと怖い雰囲気かと…」

 岩田は同級2位ハイロ・ノリエガ(スペイン)に3回3分0秒TKO勝ち。2022年11月以来2度目の世界挑戦で悲願の王座獲得を果たした。早大出身ボクサー初の世界王者に。「少しずつ実感が沸いている。本当に自分がやろうと思ってたことがしっかりとハマった」と振り返った。

 世界初挑戦は、WBO王者だったジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に0-3の判定でプロ初黒星。再起後は4戦連続KO勝ちで約2年ぶり2度目の世界戦にたどり着いた。前回の課題を埋めるように相手を自由にさせず、自分から圧力をかけて試合をつくった。3回に右アッパーでダウンを先取。再開後も右ボディーから左フックを浴びせ、2つ目のダウンで決着した。

 元世界2階級制覇王者・粟生隆寛トレーナーにとって、初めて世界王者になった教え子に。この日は会見に同席し「僕がチャンピオンだったからとかは関係なく、単純に岩田翔吉というボクサーは僕がトレーナーだからなれたのか、誰がトレーナーでもなったのかわからないですけど、僕の担当する選手がなったことは素直に凄く嬉しいです」と控えめに喜んだ。

 舞台裏でカネロと2ショット撮影。「スーパースターなのでちょっと怖い雰囲気なのかなと思ったけど、凄く紳士的に快く写真を撮っていただいた。コングラチュレーションと言ってもらって嬉しかったです」と笑った。

 同学年でアマチュア時代に対戦経験がある井上拓真、田中恒成が今興行で王座陥落。14日の田中戦をリングサイドで見守った岩田は「かなり拮抗した試合。ボクシングというものは勝者と敗者がいるので、ああいう結果になることもある。自分も次も凄く気を引き締めないといけないと思った」と背筋を伸ばした。

「軽量級ですけど、自分が一ファンとして試合を見る時は、パワフルで一発がある選手を見るのが子どもの頃から好きだった。そういったボクシングをやっていって、1発で相手を倒せるようなチャンプになっていきたい。この階級で防衛戦や統一戦をやっていきたい」

 12日にIBF世界ライトフライ級王座に就いた矢吹正道(LUSH緑)との対戦を熱望。「試合が実現したら必ずKO決着になる。何よりファンが望んでいるんじゃないか」と実現を願った。(THE ANSWER編集部)

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