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大谷翔平ではなく85試合4本塁打の35歳が「満場一致でMVP」 ライバル球団の現役選手が推すワケ

THE ANSWER / 2025年1月14日 11時48分

メッツのホセ・イグレシアス(左手前)【写真:Getty Images】

■フィリーズのカステヤノス、メッツのイグレシアスを“激押し”

 昨季の米大リーグで、ドジャースの大谷翔平投手は満票でナ・リーグのMVPに選出された。シーズン54本塁打、59盗塁で史上初の「50-50」を達成するなど、攻撃面での貢献度は圧倒的。ただここに、意外な角度から異論が挙がった。2021年には大谷とエンゼルスでチームメートだったホセ・イグレシアス内野手こそMVPにふさわしいと現役大リーガーが主張したのだ。打率.337とはいえ85試合出場にとどまった選手を“激押し”する理由とは。

 議論を展開したのは、米ポッドキャスト番組「ザ・クリス・ローズ・ローテーション」だ。司会のクリス・ローズ氏が「ホセ・イグレシアスはメッツで驚異的な年を送った」と口火を切ると、出演したフィリーズのニック・カステヤノス外野手は「ナ・リーグのMVPだ」と意外な言葉を口にした。

 カステヤノスは、MVPはチームの勝利に最も貢献した選手に贈られるべきとの持論を展開。その視点によれば「イグレシアスほど貢献した選手は他にいない」という。昨季のイグレシアスはメッツとのマイナー契約からシーズンをスタート。5月末にメジャー契約を結ぶと85試合で打率.337、4本塁打、OPS.830。主に二塁を守った。さらに歌手としても活躍。デビュー曲「OMG」は米ビルボードランキングのラテン・デジタルソングセールス部門でトップに立つヒットとなった。

 カステヤノスがイグレシアスを評価するのは、成績以上に「やって来てラテンの活気を持ち込んだことで、リンドーアは才能を発揮し、ヴィエントスにも影響を与え、快適にレギュラーで三塁手としてプレーできるようになった」という部分。メッツはナ・リーグ東地区3位で、2年ぶりにポストシーズンにも進出した。

「今年の初めには方向性がなかったように見える連中が、今ではあらゆる方向に向かっている」「メッツの組織全体が、街からスタジアムまで至る所に『OMG』のサインを掲げていた中で、彼らはプレーオフに進出し、ここまで来た」とチームの変化は明らかだとするカステヤノスは「俺の野球に対する考えでは、ホセ・イグレシアスが満場一致でナ・リーグMVPだ」とまで言い切る。

 慌てた司会のローズ氏が「フランチャイズを1年で好転させることができたから、チームにとってより大きな意味を持ったというのか?」と聞き返すと、カステヤノスは「そうだ」と断言。「彼がメッツに来て、やるべきことをしたことが、組織を一つの方向に動かした」とブレない評価軸を口にした。

 さらに大谷との比較では「ショウヘイが成し遂げたことが記録に値しないとか、彼が素晴らしい野球選手ではないという意味ではないんだ。俺が誰かを中心にチームを始めるなら、ホセよりショウヘイを選ぶだろう。これに疑いはない。俺は馬鹿じゃないから」としている。(THE ANSWER編集部)

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