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井上尚弥、4回KO直後にアラムCEOが“異例のお願い”「ドジャースからスカウトが来ないように…」

THE ANSWER / 2025年1月24日 21時1分

4団体防衛に成功した井上尚弥【写真:中戸川知世】

■4回KOでキムを粉砕、現役単独最多の世界戦通算24勝

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦に臨み、4回2分25秒KO勝ちした。1か月延期と対戦相手変更が続いた異例の興行。現役単独最多の世界戦通算24勝、歴代2位となる3度目の4団体防衛を果たした。戦績は31歳の井上が29勝(26KO)、32歳のキムは21勝(13KO)3敗2分。

 待ちに待った観客の熱に押され、井上は挑戦者を葬った。初回はサウスポーの相手に慎重な立ち上がりだったが、2回は狙いすました右ショート、3回はガードの上から右ストレートを炸裂。右ボディーも入れ、鈍い音を立てるたびに客席からどよめきが起きた。白いグラブが返り血に染まる。決着は4回、左フックを効かせてから滅多打ち。最後はワンツーでぶっ倒し、10カウントとなった。

 井上と対戦予定だったWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)の左目上裂傷で1か月延期され、1月11日の再負傷で対戦中止になった興行。最初の延期決定後にリザーバーとして前座に準備していたキムが代役を務めた。男子世界戦の日韓対決は11年2か月ぶり、日本開催では19年ぶり。井上は2020年10月から世界戦10連続KO勝利を飾り、自身の日本記録を更新した。

 試合後、共同プロモート契約を結ぶ米興行大手・トップランク社のCEOで93歳のボブ・アラム氏がリングに上がり「日本という偉大な国の、偉大な井上尚弥というチャンピオン。日本は大谷翔平という素晴らしい選手をロサンゼルスにもたらしてくれた。今年の春、日本から井上をラスベガスにもたらしてくれたらと思う。1試合、ラスベガスで楽しみにしておいてください」とコメントした。

 さらに井上が観客席にTシャツを投げ入れた後、アラムCEOは「ドジャースからスカウトが来ないようにみなさん見守ってください」と“異例のお願い”。もちろんジョークで、観客の笑いを誘っていた。

 スーパーミドル級で4度防衛の「カネロ」ことサウル・アルバレス(メキシコ)に次ぐ3度目の4団体防衛、カネロと元世界ミドル級3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)を上回る現役最多の世界戦通算24勝(歴代9位タイ)もマーク。今後は4月頃に米ラスベガスで大型興行、9月頃に莫大な資金力を持つサウジアラビアでの試合が計画されている。

 キムは両親がおらず19歳まで児童養護施設で育った。アマチュア経験はなく、20歳からボクシングを開始。地域王座獲得など地道に世界ランクを上げ、井上戦が舞い込んだ。日本人には過去7戦全勝。左右両構えで戦い、「トラブルメーカー」の愛称を持つ。所属チームのあるオーストラリアで合宿に励んだが、18年ぶりの韓国人世界王者はならなかった。(THE ANSWER編集部)

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