井上尚弥戦の挑発行為に米記者から驚き続出 涙のKO負けキムへ指摘「打ち続けるよう求めるな」
THE ANSWER / 2025年1月25日 6時33分
■井上が4回KOでキムを粉砕、現役単独最多の世界戦通算24勝
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦に臨み、4回2分25秒KO勝ちした。1か月延期と対戦相手変更が続いた異例の興行。現役単独最多の世界戦通算24勝、歴代2位となる3度目の4団体防衛を果たした。戦績は31歳の井上が29勝(26KO)、32歳のキムは21勝(13KO)3敗2分。
待ちに待った観客の熱に押され、井上は挑戦者を葬った。初回はサウスポーの相手に慎重な立ち上がだったが、2回は狙いすました右ショート、3回はガードの上から右ストレートを炸裂。右ボディーも入れ、鈍い音を立てるたびに客席からどよめきが起きた。白いグラブが返り血に染まる。決着は4回。左フックを効かせてから滅多打ち。それでも、キムは「来い!」とジャスチャーを見せたが、最後は容赦なくワンツーでぶっ倒し、10カウントとなった。
ファンの注目を集めたのはキムの勇猛果敢な挑発ポーズ。直後にKO負けとなったが、X上の米記者も驚きが隠せない。米スポーツメディア「スポーティング・ニュース」のトム・グレイ記者は「教訓:イノウエに打たれている時、打ち続けるよう求めたりするな」と投稿した。
さらに米専門誌「ザ・リング」でPFPランキング評価委員などを務めるアダム・アブラモビッツ記者は「最善の策はイノウエに『もっと打ってこい』と求めないことだろう」と間違った策であったとし、米興行大手・トップランク社の広報担当エバン・コーン氏は「キムはもっと多くのパンチを求めた。イノウエはそうせざるを得なかったんだ」と指摘していた。
会見で井上はこのシーンについて「ちょっとムッとはしましたけど、はい(笑)。そのくらいですかね。絶対に倒してやろうと思いましたね。そんなことしなきゃいいのにと(笑)」と余裕のコメントを残した。一方のキムは「僕の戦略ではイノウエが近づいてきた後にパンチを打ちたかった。そういうことでした」と説明。カウンターを狙っていたと明かした。(THE ANSWER編集部)
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