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SNSやネットでの“実名晒し”が多発…役所やタクシー会社で進む『カスハラ対策』謝罪の強要等で警察出動も

東海テレビ / 2024年5月10日 21時6分

ニュースONE

 いま、客からのハラスメント「カスタマーハラスメント」=カスハラの対策が、自治体などで進んでいます。果たして「お客様は神様」なのでしょうか。

 ゴールデンウィーク最終日に、高速バスの車内で起きたトラブル。

バスで暴言を吐く客:
「てめえの名前は?ジジイ、おい。マジで超イラついてて、俺。ストレスめっちゃたまっているので、責任者呼んできてくださいよ」


 自分が補助席に座ったのは「バス会社の要領が悪い」からと、運転手に数々の暴言を浴びせた客がいました。

 いま、客からのハラスメント「カスタマーハラスメント」=カスハラの対策が進んでいます。

関市役所の職員:
「マイナンバーカードの登録なんですけど」

 市役所の窓口で応対する職員。名札を見ると「名字」だけです。



秘書課の職員:
「名前の表記につきまして、フルネームにフリガナの表記のものから、名字のみでフリガナをふったものに変更いたしました」

 岐阜県の関市役所では、2024年5月1日から市役所で働く職員の名札を変更しました。従来はフルネームでしたが、名字のみに切り替えました。


秘書課の職員:
「SNSなどの普及によりまして、職員の個人情報がインターネットで検索されたり、公開されたりする事案が全国的に発生しておりまして、カスハラも含めて事前の対応ということで変更いたしました」

 全国的に「職員の実名がネットにさらされ拡散される」ハラスメントが多発しています。

 関市役所では、理不尽な言いがかりで暴言を浴びせられたり、謝罪を強要させられるなど、過去には警察が出動する事例もあったといいます。


税務課の男性職員:
「仕事上、差し押さえとかしたりして、滞納者さんが怒って窓口にみえることがある。声を荒らげられたり、大きな声で叫ばれたり。(名札が)フルネームまで出ているとある程度検索可能だと思うので、名字だけというのは特定が難しくなるので良いんじゃないかなと」

市民課の女性職員:
「今まで名前も公開されていたのは、正直ちょっと不安なところもあったので。名字だけなのは安心はありますね」

福祉政策課の職員:
「窓口に出ている時に、声を高められる方もいらっしゃるので。ネットとかで住所とか特定されたらどうしようとかありましたね」

 タクシー会社でもカスハラ対策を進めているところもあります。

ドライバー歴9年:
「Uターン禁止のところを『Uターンしろ』と。『それはできません』と、『じゃあ右に曲がれ』とおっしゃったので右に曲がったら、『お前どこ走っとるんじゃこら!』みたいなことを言われたので。『お前なにやってんだこら!ぶっ殺すぞこら!』、それをずっと連呼ですね」

 名古屋のタクシー会社「東和交通」では、これまで乗客に分かるように顔写真と名前が記載されたプレートを掲示していましたが、2024年3月末までに、乗務員証から顔写真と名前がなくし、一切個人情報が分からないようにしています。


東和交通営業部の課長:
「去年、法改正がありまして、名前・写真を掲示しなくていいとなりまして、全て名前・写真が写らないタイプに変更させていただいた次第です。『今黄色やったら行けたやろ!』とか、それで行かなくて『新幹線に乗り遅れてお金返してくれ!』というのも実際ありました。乗務員も人間ですので、お客さまも乗務員ももちろんですが、思いやりがある形になればいいなと思っております」

 客が無理な要求をして運転手などを怒鳴りつけるカスハラ。

バスで暴言を吐く客:
「俺のせいで出発できないって、どないなってんねん!お前がまともに仕事をしていれば、こんなことになっていなかった」

 果たして「お客様は神さま」なのでしょうか。

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