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拝殿で電気がショートし出火か…住民の心の拠り所だった神社の本殿等が全焼 思わぬ“電気火災”を防ぐには

東海テレビ / 2024年10月2日 21時14分

ニュースONE

 10月1日未明、岐阜県美濃加茂市の「古井(こび)神社」が燃える火事がありました。出火は電気のショートの可能性がありますが、専門家によると、建物火災の約25%が電気が原因だということです。注意点について聞きました。

■地元で愛される神社が全焼…電気のショートが原因か




 10月1日午前3時半ごろ、岐阜県美濃加茂市の「古井神社」で火災が発生し、火は瞬く間に燃え広がりました。神社の本殿や拝殿、社務所などが全焼しましたが、ケガ人はいませんでした。


地元で愛されてきた古井神社には2日、多くの住民たちが手を合わせに来ていました。

住民:
「何にも残らんもんね、火事は」

別の住民:
「子供や孫のお宮参りとかに来ていた」

神社へと続く道には、ソメイヨシノやヤエザクラなどが植えられ、春には“桜のトンネル”が楽しめます。毎年4月には厄払いの祭りも行われ、人々の心のよりどころでもありました。


古井神社の氏子総代 渡辺清志会長:
「一晩でこんなことになっちゃって、非常に残念です。まずは片付けをとにかくやりませんと、崩れますのでね。とにかく地域の方の大切な財産ですから、相談しながら進めたいと思っています」

燃えた本殿や社務所は、地域の人々がお金を出し合って10年前に建て直したばかりでした。

渡辺会長:
「拝殿のところに放送設備がありまして、ショートしたような」


警察などによりますと、拝殿にとりつけられていた放送設備の付近で電気がショートし、出火した可能性があるということです。

■注意点は…建物火災の約25%が電気火災




「電気火災」は、私たちの身の回りでも起こる可能性があります。2024年1月の能登半島地震では、輪島朝市で火災が発生しました。その後の調査で、屋内の電気配線に溶けた痕跡があることから、配線が傷つくなどしたことが原因となった可能性があることが分かりました。


 災害現場で出火原因の調査にあたってきた専門家に聞きました。

元東京消防庁の坂口隆夫さん:
「電気関係の火災は、最近では建物火災の4分の1、約25%が電気が原因で火災になっている。年々増加してきているということはいえますね」

名古屋市消防局は、コンセントから煙が吹き出し、あっという間に燃え広がっていく様子の動画を公開しています。


坂口さん:
「長期間使用していると、コンセント部分にほこりがたまるんですね。そこに電気が流れてしまう、ショートが起きて火災になる」

このほかにも、電源コードを束ねて使っていたり、コードが踏まれて傷ついていたりなど、日常よく見かける場面でも思わぬ火災につながるおそれがあります。


坂口さん:
「コード等に傷がついていないかチェックする、そして正しく使う。コンセントにプラグが差し込んだままになっていると、火災の危険性はある」

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