吉岡里帆が新事務所フラームで目指す「朝ドラヒロイン」 〝新しい挑戦〟の陰に亡き恩師の存在

新たな事務所で活動を行う吉岡里帆

女優の吉岡里帆（３１）が、戸田恵梨香、有村架純ら多数の人気女優を擁する芸能事務所「フラーム」に移籍した。思い入れの深かった前所属事務所の芸能業務休止を受けての苦渋の決断。移籍先を模索した当初は精神的な不安を抱いていたというが、今は新しい挑戦に向けて意欲満々だ。亡き〝恩師〟のためにも、吉岡はＮＨＫの朝ドラヒロインでの出演を誓っているという。

１日にこれまで所属していた事務所のエー・チームが芸能関係の業務を休業すると発表。新たな所属事務所に注目が集まる中、吉岡は６日未明に自身のインスタグラムを更新し「初めて会社から業務休止の話を聞いた時はあまりに突然で正直戸惑いと不安と喪失感でいっぱいでした」と心境を告白した。さらに、事務所存続を模索したことを明かし「動き出すと止まらない歯車もあるんだなとこの４か月無力さを痛感しました」とつづった。

その後、６日に再びインスタグラムで、フラームと新契約を結んだことを発表。その経緯について「様々な話を重ねていく中でここで新しい挑戦をしてみたいと感じました」とした。

吉岡は地元の京都と俳優養成所のあった東京を行き来しながら下積み生活を送り、２０１５年の「マンゴーと赤い車椅子」で本格的に映画出演。近年は日本テレビ系「ゆとりですがなにか」、ＴＢＳ系「カルテット」など多数のドラマに出演している。１９年公開の映画「パラレルワールド・ラブストーリー」で第４３回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、人気女優の地位を確立した。また、多数のＣＭに起用される「ＣＭ女王」の一人でもある。

そんな吉岡が宣言した〝新しい挑戦〟の一つがＮＨＫの朝ドラヒロインだという。

「吉岡さんは話し合いで、女優として朝ドラのヒロインを演じる夢を口にし、それが移籍先をフラームに選んだきっかけにもなった。看板女優の戸田さん、有村さんが朝ドラヒロインを演じていますからね」（芸能プロ関係者）

吉岡といえば、１５年のＮＨＫ朝ドラ「あさが来た」で波瑠演じるヒロインの親友役を務めて注目され、現在のブレークにつながっている。その２年前には朝ドラ「あまちゃん」のヒロインオーディションに挑戦し、惜しくも最終審査で落選。主人公・天野アキの驚いたときの口癖「じぇじぇじぇ」の審査の際、勘違いして何を聞かれてもすべて「じぇじぇじぇ」のみで答えてしまったエピソードをさまざまな番組で明かしてきた。それだけに朝ドラへの思い入れは深いのだ。

「朝ドラで人生が変わっただけに、ヒロインへの夢を抱き続けています。現在放送中の『虎に翼』の伊藤沙莉さんとはプライベートでも仲良し。大いに刺激を受けていて、改めてオーディションへのモチベーションが上がっているとか」（同）

さらに、前所属事務所エー・チーム創業者で〝恩師〟である故小笠原明男氏の存在もある。同氏は１８年５月に大腸がんのため６２歳で他界。吉岡は通夜で号泣しながら偲んだ。

「吉岡さんは『お父さんみたいな人』と慕っていました。女優としてのブレークを一番喜んでいたのが小笠原さんでした。朝ドラヒロインへの挑戦を本人以上に応援していただけに、恩師の事務所が業務停止になり、その夢をかなえることを改めて決意している」（ドラマ関係者）

思いもよらぬ事務所移籍となったが、吉岡は朝ドラヒロインを射止めることができるか。