若山耀人容疑者ら250万円の見返りで暴行加担か 栃木2遺体事件 マフィアとトラブル説も

連行される若山容疑者

栃木・那須町の河川敷で４月１６日に焼けた夫婦の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された実行役の職業不詳姜光紀容疑者（２０）と元俳優・若山耀人容疑者（２０）が「指示を受けて遺体を処理した。数百万円の報酬を受け取った」と供述していることが２日、分かった。

１日に逮捕された２人は事件後、大阪府内に逃走し、大半を使い切ったという。４月１７日に出頭した平山綾拳容疑者（２５）は「出頭するかどうか、事前に複数人で相談した」と話している。実行役２人はその後、遊び収めしたのだろう。

多重下請け構造で、指示役の佐々木光容疑者（２８）は〝ある人物〟という上位の指示役から１５００万円受け取り、約１００万円を抜いて、千数百万円を仲介役の平山容疑者に渡した。平山容疑者は９００万円を抜いて、姜容疑者と若山容疑者にそれぞれ２５０万円ずつ渡したという。

実行役２人が遺体の処理をしただけでなく、宝島さん夫婦に暴行を加えたとみられている。殺人にまで手を染めたのか、補助役だったのかはまだ分かっていない。

元警察関係者は「依頼主もしくは黒幕とすれば、殺人に加担させると言ったら断られるので、最初は死体処理で依頼して引き込んでおいて、もう引き下がれない現場で暴行に加担させたのかもしれません。闇バイト強盗事件も、殺人や白昼の銀座で強盗など、実行役はかなりむちゃなことを強いられ、使い捨てされてました」と語る。

殺害された宝島龍太郎さんと幸子さん夫婦は、東京・上野で１４店舗の居酒屋などを経営していた。トラブルは多かったものの、それだけで殺害されるものだろうか。

同関係者は「飲食店だけでなく不動産売買も手掛けていたということです。居酒屋の客引きトラブルの恨みなどではなく、地上げなど巨額がからむトラブルの可能性があります。また、宝島さんがコロナ禍以降、上野に店舗を十数店も急拡大した資金源はまだ分かっていません。宝島さんが出店していた場所柄、チャイニーズマフィアとのトラブルがあったかもしれないとささやかれていました」と話している。