【西武】低迷の助っ人アギラー 打線に深刻な影響及ぼす〝初球ストライクを振れない〟問題
東スポWEB / 2024年5月6日 6時6分
西武は5日のソフトバンク戦(ベルーナ)を0―4と、今季4度目の零封負け。8カードぶりの勝ち越しをマークしながら、初のカード3連勝を逃した。
先発・隅田が3番・柳田、4番・山川に全4打点を許すなど初回から主導権を握れなかった。課題の攻撃面では2回二死一、二塁、4回二死満塁のチャンスを生かすことができなかった。
クリーンアップが試合を決めたホークスに対し、西武は3番・若林、4番・アギラー、5番・佐藤龍が計11打数無安打。中でもこの3連戦で11打数無安打(5三振)とブレーキだったアギラーの不振は深刻で、打率は2割4厘、2本塁打、10打点と沈んでいる。前日4日の延長10回無死満塁での併殺が象徴するように、チャンスでの勝負弱さが際立つ。走者を得点圏に置いた場面での打率は2割5厘、12三振、犠飛ゼロと主軸として機能していない。
松井監督は「少しずつアジャストしていく中で1か月、2か月と良くなってきてくれると思う」と新外国人主砲をかばうが状況は深刻なようだ。
アギラーは慎重な性格なのか、初球をまず振ってこない。このデータはすでにライバル5球団に知られており、相手バッテリーは初球、簡単にど真ん中のストレートでカウントを取りに来ている。
嶋打撃コーチは「ファーストストライクを打ちにいけないからね。苦しんでいるというか、打ちに行く気があるのかどうか分からないですけど、行ってほしいですよ。もちろん、こちらも(通訳を介して)話はしているんですけど、そういうスタイルなんですよね」と明かす。
その上で同コーチはこう続けた。
「だから最初は強く言わなかったですよね。でも、あまりにも(ファーストストライクを)振っていかず、その後ファウルで簡単に追い込まれてしまうパターンが多い。それである程度仕留めているなら尊重しますけど、日本のピッチャーは1ストライクをとれば(誘い球で)誘ってきますし、それを振ってしまえば簡単に2ストライクになってしまうので…。そこを今話しているんですけど、なかなか変わってこないところが歯がゆいですね」
ただでさえ投高打低の西武で、4番打者がいつまでも低空飛行のままでは、5月反攻や前半戦での5割復帰もおぼつかない。初球ストライクを振れない〝アギラー問題〟に、何らかのメスは入れられるのか――。
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