【中日】〝貧打病再発〟の危機… 宇野勝氏は岡林勇希をキーマンに指名「試合に出した方がいい」
東スポWEB / 2024年5月9日 6時13分
中日打線に〝貧打病再発〟の兆しだ。8日の巨人戦(バンテリン)は8回までゼロ行進で1―4の完敗。今季最多タイの借金「2」でヤクルトと同率の5位に転落した。
わずか1得点の打線に立浪和義監督(54)は「昨日、今日とちょっと点が取れていない。クリーンアップが打たないとなかなか点が入らない形になっていますけど、こういうことが続いてはいけない」と嘆き節。「狙い球の絞り方を含めてもう少し思い切りを出していかないとなかなかこの状況を打破できない。バッティングコーチと話していろいろやっていきたい」と打開策を探っている。
「2」「0」「1」と 巨人3連戦ではわずか3得点。貧打に泣いた昨季の姿をほうふつとさせる危険な兆候だが、中日OBで本紙評論家の宇野勝氏は打線復活のカギを握っているのは岡林勇希外野手(22)だとみている。
岡林は右肩の炎症のために開幕二軍スタート。4月19日の阪神戦から一軍復帰を果たしたが、ここまで16試合に出場して打率1割4分5厘、0本塁打、1打点となかなか調子が上がってこない。
今回の3連戦では2試合でスタメンから外れてしまったが、宇野氏は「中途半端に出るとか出ないとかではなく岡林は試合に出した方がいい」と主張する。「細川が開幕19打席目でようやく初ヒット(4月2日の巨人戦でのサヨナラ本塁打)を放ったように、他チームの主力でも調子が出るまで時間がかかる場合が多い。岡林は2年連続で160本以上ヒットを打っている選手でみんなが認めるレギュラー。右肩の炎症で出遅れただけにもう少し時間がかかるかもしれないが、試合の中で調子を取り戻した方がいい。もしスタメンで使わないのなら一度ファームに落として実戦の中で調子を上げさせるべきだろう」と語った。
中日のチーム打率2割4分5厘はリーグ2位だが、92得点はリーグ4位。特に深刻なのはここまでわずか3盗塁と機動力が全く使えていないことだ。12球団で盗塁数が1桁なのはドラゴンズだけで、宇野氏は「岡林が復調して塁に出れば機動力も使えるようになる」とした。
2年連続でベストナインに輝いた岡林は逆襲に欠かせないピース。背番号1を立浪監督がどのように復活させるのか、注目だ。
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