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岸恵子 3万人が押し寄せた!映画「君の名は」伝説のロケ現場の思い出激白

東スポWEB / 2024年5月19日 10時4分

75年当時、42歳だった岸恵子

【今週の秘蔵フォト】戦後の日本映画界を代表する岸惠子は一昨年8月に卒寿を迎え、現在91歳。歩んできた足跡そのものが戦後の映画史のような大女優で、1953年「君の名は」でヒロイン・真知子役を演じて一世を風靡した。

1975年2月25日付本紙には、当時42歳と脂が乗り切った時期の岸のインタビューが掲載されている。東宝「雨のアムステルダム」を撮影中で、クランクイン直前には18年間連れ添ったフランス人映画監督のイヴ・シャンピ氏と離婚。大きな騒ぎの中、フランスから来日して撮影に取り組んでいた時期だった。

「とにかく今は何も考えてないんです。全く白紙の状態ですね。今後のことはパリに帰ってから。日本に滞在している間は、映画やテレビの仕事の話を数多く持ちかけられましたが、全て断って…」と当時の心境を語っている。

当時、自宅はパリにあり愛娘の麻衣子ちゃん(当時11歳)が待っており「(撮影後は)4~5か月くらいは向こうにいます。そしてまた日本に戻ってきます。1年に1本か、2年に1本くらいで日本の映画に出ることになるでしょうね。それも20日間や1か月で撮影するというのは無理ですね」と今後のプランを明かした。

当時の映画界は撮影期間が極端に短くなっており、じっくりと時間をかけて撮影するという大作主義はうせかけていた。岸は「18年前の話になるけど『雪国』(豊田四郎監督)に出た時なんか50日の予定が6か月かかっちゃって今井正さんと小津安二郎さんの映画を断ったことがあったわ。1本に半年をかけるのが無理でも、せめて2~3か月はかけなくちゃ」と日本映画界に警鐘を鳴らしている。

日本全国を熱狂の渦に巻き込んだ「君の名は」のロケの際は、岸をひと目見ようと3万人ものファンが押し寄せたという伝説も残る。「昔はロケに行くと人垣ばっかりで景色なんか見たことはなかったわ」と煙草をくゆらせながら語る岸の横顔は、まさに昭和の大スターの貫禄に満ちていた。

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