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【女医のお部屋】ファンコニー症候群だけじゃない!気になる「腎臓の病気」のすべて

東スポWEB / 2024年6月2日 10時9分

尿酸値にも要注意!

ファンコニー症候群が話題になったが、腎臓の病気は他に何があるのか、腎臓を健康に保つために何ができるのか、内科医で腎臓内科での勤務経験もある古市ゆり先生に教えてもらおう。

――腎臓の病気で代表的なものを教えてください

古市医師(以下、古市)罹患者数が多いのは、生活習慣病(高血圧・糖尿病・高脂血症)を長期罹患した後に、慢性腎臓病につながってしまうケースです。ほかに、慢性糸球体腎炎も多いです。これは、膠原病などいろいろな病気から起こる腎炎を指しています。

――治療法はどういうものがある?

古市 主な治療法は、原因となる疾患の治療です。そこにプラスして塩分やたんぱく質の制限など、食事療法をするケースも。ほか、腎臓が担っているいろいろな働きの中で不調が起きていることに対して、薬物療法なども検討されます。もし悪化してしまった場合は血液透析で対応する形になります。

――腎臓は沈黙の臓器とも言われますが、異常はどう見つかるのか

古市 健康診断で見つかるケースや、糖尿病などの基礎疾患があり、その経過観察で見つかるケースが多いです。むくみや血尿、だるさなどの自覚症状が出て、受診して見つかるケースもありますが、自覚症状が出ているケースは病気が進行していることも多々あります。

――腎臓は1つでも大丈夫だと聞きます。病気になれば取る、ではだめですか?

古市 確かに尿管結石やがんなどで、片方だけダメージを受けている場合は、1つになっても生きていけます。しかし、腎臓に異常がある時、血管がダメージを受けているケースだと、左も右も同時に進行が進みがち。つまり、生活習慣病から腎臓にダメージを与えているような場合は、たいてい両方ダメージを受けている。2個あるからむちゃを強いても大丈夫みたいな発想はしないでくださいね。

――腎臓を大切にしたいと思います! 日常的にできることは?

古市 健康的な食生活や適度な運動など、生活習慣病の予防につながる生活が、腎機能の低下を防ぎます。例えば、塩分過多な生活は血圧が上がりがちなので、減塩を意識する。食後に運動して、血糖値の上昇をコントロールするなどです。あと、尿酸値が高いと指摘されたら、きちんと治療を受けてください。

――尿酸値ですか?

古市 尿酸値が高い状態が長期間続くと、腎機能に影響することがあります。お酒をたくさん飲む方は、尿酸値が高くなりがち。尿酸値を上げるようなおつまみは控えるなど意識しましょう。

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