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【スターダム】安納サオリ 原点が〝アクトレス〟のレスラー人生 入団前は「家賃払えなくて…」

東スポWEB / 2024年6月11日 11時2分

ロングインタビューに応じた安納サオリ

現在の女子プロレス界で、中心を担うのがアクトレスガールズ出身者だ。2015年9月にプロレス団体として旗揚げし、22年2月からスポーツエンターテインメント団体に業態を変えた同団体はこれまで、スターダムの中野たむやなつぽい、マリーゴールドの青野未来らを輩出。中でも旗揚げからエースとして活躍したのが、現スターダムのワンダー王者・安納サオリ(33)だ。今回は絶対不屈彼女のプロレスラー人生の原点、人気選手を生み出したアクトレスの〝実態〟に迫る。

――プロレスデビューする前はどんな生活を

安納 高校を卒業する時に東京の俳優養成所のオーディションに受かって、親に泣きながら「夢をかなえたいから東京に行きたい」ってお願いして上京しました。2年間の養成所生活を終えて、事務所に入る話もあったけどあまり気が乗らなくて。全部断ってバイトをしながら、フリーで舞台や映画のオーディションを受けてました。

――女優志望だった

安納「お前なんか絶対売れねえから!」って言われて泣きながら家に帰ったこともあった。その時、六本木のおすし屋さんと近所のガソリンスタンド、派遣のバイトを掛け持ち。でも、20歳だから遊びたい時期で。遊びに行くからお金がなくて家賃払えなくて、ガス、電気、最後は水も止まりました。泣きながら親に電話してお金を借りた。でも、20歳を超えても親に迷惑をかけたことで自己嫌悪に陥って、気がついたら朝からパチンコに。その時に出会ったのがアクトレスガールズの坂口(敬二)さん(笑い)。

――プロレスとの出合いだった

安納 役者の知り合いから紹介されて、会った瞬間に「お前は絶対スターになるからプロレスをやれ」って言われたので断ったんですけど「明日、練習見てやるから来い」って。行ってみたらマット運動が始まって、三半規管が弱かったから前転2回だけで気持ち悪くなった。すぐやめようと思って「実家に帰ります」ってウソついて帰ろうとしたら、なつみ(なつぽい)、本間多恵さん、角田奈穂が来た。仲間が増えて心強くなったのと、運動神経のいい子が多かったから、自分ができないことが悔しかった。練習している間に「もうちょっと頑張ろう」って気持ちに変わりました。

――2015年5月31日、団体のプレ旗揚げ戦(東京・新木場1stRING)でデビューした

安納 本当にひどい試合で、すぐ坂口さんに「向いてないです」って言ったんです。そうしたら、試合を見に来ていたスターダム(GM)の風香さんが「サオリちゃん、うちで練習見ますよ」って言ってくれてスターダムの練習に通うことに。すごいしんどかったけど、先輩がたくさんいて今までの悩みが全部解決できた。スターダムでの本格プロレス参戦の試合(15年10月)を終えた後は「プロレスをやめたい」と言わなくなりました。

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