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【オートレース】〝弾丸ミッキー〟篠崎実は不滅の75歳! 勝つために若手から吸収「プライドなんてないからね」

東スポWEB / 2024年6月25日 21時2分

――通算優勝回数は117回

篠崎 たまたまかな。今みたいに、みんなが強くなかった。俺らの時代の平均値は今より低かったからね。

――GⅠで優出した時は鈴木圭一郎にも相談していた。鈴木は現在のオートレース界のトップレーサーとはいえ46歳も年下

篠崎 プライドなんてないからね。勝つためには若手のいいところは吸収しようというのもある。それに仲間、友達よ。圭一郎とは出身地が近いからね。オレは足立区出身で、あいつは高校も足立区に行ってた。だから彼が入ったころから話はしていたよ。彼は整備を知っているし、嫌な顔しないで付き合ってくれるよ。

――このGⅠ優出以降、ハンデが重くなって強い選手の10メートル前の位置になった

篠崎 気分いいよ。後ろに引っ張られることは名誉だよ。オートレースのハンデは強い選手ほど後ろに行くし、強い証拠。エンジンが合わないと前を抜けないけど、合えば許さないよ。オレより前にいる若いヤツは嫌だと思うよ。ジジイが後ろにいるんだから。

――若手選手にも引けを取らない元気の秘訣は

篠崎 75歳だけど腰が痛くなることもない。運動もしてないけど、もともと体が丈夫なんだろうね。用もなく歩くのは人間くらいだよ。動物は狩りの時にしか動かないだろ。無駄な能力は使わない(笑い)。落車はたまにするけど、うまく守られているというか、ケガがない。運がいいね。ケガしないというのが長くできる秘訣かな。

――気持ちも若い

篠崎 自分で言うのも何だけど、自分をかき立てる、盛り上げるのがうまいんだよ。デビュー最短V記録を作った新人の浅倉樹良君を見てかわいいなと思ったんだよ。オレもかわいいじいちゃんになろうと思って(笑い)。樹良君に聞いて同じ眼鏡を買おうと眼鏡の品番まで教えてもらった。行った店に同じのがなかったけど、似たものを買った。自分が満足しているし、こういうことも意欲につながるよ。それに、20歳と同じ舞台で戦えることはうれしいよ。こんなこと他の世界じゃ、なかなかないからね。

――オフの過ごし方は

篠崎 釣りに行ったり、ドライブしたりオートバイに乗ったり。それが気分転換。とにかく好きなことをする。それが一番いい。オートバイも車も乗るのが好きだね。浜松GⅠ最終日の翌日が川口開催の前検日で2日後にはレース。日程が詰まっていて周りには新幹線を使った方がいいとか言われたけど「何でだよ。疲れないよ」って突っぱねた。運転することがみんなでいう酒を飲むことと一緒。好きなことなんだよ。だから距離が長ければ長いほどいい。3年前、飯塚から10時間25分で自分の家(埼玉)に帰ってきたことだってある。全然疲れないよ。

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