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天井からフラスコ まるで実験室のカフェスタンドで味わった「蒸留ジンジャーソーダ」に驚いた!

東スポWEB / 2024年7月7日 10時6分

関谷幸樹さん(左)、関谷りかさんご夫妻

【今日もひとりで謎喫茶「理科室蒸留所」】お疲れさまです。友人についていく形で科学部に入り、結果的に見学係に回っていた東スポぼっち記者です。変わった体験ができる喫茶店を紹介する「今日もひとりで謎喫茶」。今回は理科室でおなじみの実験器具が活躍する、カフェスタンドを併設したお店「理科室蒸留所」を取材しました!

訪問したのは清澄白河駅から徒歩5分の位置にある、「理科室蒸留所」さんです。蒸留という言葉になじみがない方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単に言えば熱した液体から出てきた気体を、再び冷やすことで欲しい成分を集める作業のこと。“蒸留酒”として分類されるウイスキーやラム酒でも、アルコール度数を高めていく際に蒸留が使われていますし、生活の身近な部分にも関わっている技術なんですよ。

こちらのお店では蒸留器で作ったアロマウオーターや、実験器具を加工した大きな装置で作られる水出しコーヒーなどを提供中。フラスコに包まれた電球に照らされながら、コーヒーが一滴ずつ出来上がっていく店内は、いかにもウオーターフロントといった雰囲気です。

そもそも理科室蒸留所をプロデュースされているのは、「関谷理化株式会社」というフラスコやビーカー、試験管に代表される実験器具の卸問屋さん。こちらの蒸留所のほかにも、実験器具や器具をアレンジした雑貨を取り扱うアンテナショップ「リカシツ」、そしてクラフトジンを蒸留する「深川蒸留所」も運営されています。

実際に蒸留所からほど近いお店「リカシツ」を見学すると、実験室や病院で見かけるガラス器具の他、ビーカーに足がついたワイングラスといった、遊び心あふれる雑貨が並んでいました。サイエンスのイメージが強い器具たちも、おしゃれな店内ではもともとの“機能美”を存分に発揮。見ているだけでワクワクしますね…!

この多角的な展開の理由に、そもそもの実験器具の需要低下があると語るのは関谷理化の代表、関谷幸樹さん。大学の統廃合や製薬会社の合併で、研究施設の数自体が減っている中、新たな活路として蒸留に着手されたといいます。ちなみに現在の客層は女性が約8割とのこと。しっかりとしたお値段の器具も多く、余裕のある世代の方が中心となっていますが、かつて器具を使って実験をしていたという経歴の方も来店されるそうですよ。

そして理科室蒸留所では、家庭用の蒸留器「リカロマ」を販売しています。こちらはアロマセラピストの方から、「簡単にアロマウオーターを蒸留できる道具が欲しい」という要望を受けて開発されたのだとか。そのため実験用のものよりも部品数が少なく、氷を使って冷却するシンプルな構造となっています。購入者の中には、庭で採れたハーブで自家製のアロマウオーターを蒸留される方も多いそう。また、蒸留のワークショップも「リカシツ」で定期的に行われていますので、興味がある方は一から学んでみるのもいいかもしれませんね。

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