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【DDT】高木三四郎〝元大社長〟休業前に語った成功、失敗と次の一手「プロレスフェスは時代が早すぎたのかな…」

東スポWEB / 2024年7月9日 11時12分

ロングインタビューに応じた高木三四郎

DDTの高木三四郎(54)が、21日の東京・両国国技館大会をもってプロレス活動の無期限休業に入る。今後は団体を運営するサイバーファイトの副社長として、DDTと東京女子プロレスの経営に専念する予定だ。2004年4月から20年務めた〝大社長〟として、飯伏幸太(42=飯伏プロレス研究所)やケニー・オメガ(40=AEW)らスター選手を輩出。インディの枠を超えて団体を飛躍的に成長させた一方で、数々の失敗もあった。さまざまな経験を糧に、高木は何をしようとしているのか――。

――21日両国大会を最後に無期限休養に入る

高木 いろいろな部分で限界がきていたんです。2020年(2月)に不整脈の手術をしてから症状が出てなかったんですけど、昨年末から今年にかけて出てきて、動悸とか息切れがひどかった。いろいろな数値も悪くて、医者からは「今すぐにでも休まないとダメだ」とドクターストップがかかって…。体調面の問題が大きかったのと、DDTは後継者が育ってなかったので、早急に育てる必要があったからです。

――後継者として考えているのは

高木 DDTだとやっぱり、(サイバーファイト取締役の)彰人じゃないですかね。彼はDDTのグッズ売り上げを伸ばした立役者なので。今、グッズ売り上げが結構なウエートを占めているんです。以前は興行売り上げの10%くらいしかなかったんですが、それが今は30~40%ある。両国国技館クラスのビッグマッチでも52%くらい。興行売り上げだけだと、今はどこの団体も難しいと思う。DDTは6割7割が女性ファンで、この層がグッズを購買してくれる。

――団体の女性人気が高まったのは

高木 このビジネスはスタービジネスなんですよ。スターが生まれればどん底でもひっくり返る。新日本プロレスさんもそうじゃないですか、(12年に)オカダ・カズチカ選手が出てきて。格闘技界で言えば武尊選手、那須川天心選手、朝倉未来選手しかり。(04年に)飯伏が来た時はスター性を感じましたね。K―2というK―1のアマチュアで優勝したのに「プロレスをやりたい」と。当時のK―1MAXを選ばないでウチに来たのは頭がおかしい(笑い)。人と変わっているのがスターの条件なので、それを兼ね備えていた。

――08年に来日したケニー・オメガの存在も大きかった

高木 仲良くしてるニューヨーク在住の日本人のプロレスファンがいて「ケニー・オメガが何回もDDTにメールで履歴書を送ったけど、返事がこない」と言っていると。確かに来ていたんですよ。でも、当時外国人を呼ぶ余裕もなかった。たまたまその時、飯伏がノアに出ていたりして、ノアも結構外国人を呼んでいたので、外国人もいいかもねって。飯伏に並ぶ人間もそんなにいなかったんで、僕の中でライバルストーリーが必要だよなと思い、試しに呼んでみるかとなった。「カナダの路上王」といって映像を送ってきたから、日本の路上王・飯伏と戦わせようと。それがハマったんですよ。

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