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【DDT】高木三四郎〝元大社長〟休業前に語った成功、失敗と次の一手「プロレスフェスは時代が早すぎたのかな…」

東スポWEB / 2024年7月9日 11時12分

――13年に飯伏が新日本とのダブル所属となり、14年にケニーが新日本に移籍した

高木 女性ファンがゴソッといなくなりましたね。再構築するのが大変でした。でも、自分は若い層を押し上げれば、絶対に女性ファンは戻ってくると思っていた。2人の離脱以降は、竹下(幸之介)たちを押し上げていかないと、というのが命題としてあった。(上野勇希、MAO、勝俣瞬馬、小嶋斗偉の)「サウナカミーナ」は一般メディアの露出を狙ってつくりました。もともとサウナブームが来ているのを知っていて「お前ら、サウナ部つくれよ」ってそんなノリでした(笑い)。

――社長時代の最大のヒット作は

高木 (昨年9月の)新幹線プロレスですね。3~4日間ぐらい、朝、昼、夕方、夜の民放全局のニュース番組のほぼトップニュース扱いだった。海外でも(英メディア)BBC、(米メディア)ABCとか世界100か国くらいで扱ってくれた。これで何か、ちょっと成し遂げちゃったみたいになりましたね。これ以上のことは多分、もうないなと思います。

――逆に失敗作は

高木 16年に「DDTフェス」というのを新木場のSTUDIO COASTでやったんですが、三桁万円の大赤字でした。単純にプロレスファンがそもそもフェス慣れしてなかった。プロレスファンはプロレスしか興味ない。逆に音楽ファンはプロレスを見たくない。出てたアーティストは(ガールズグループ)BiSHとか後にブレークした人が多い。時代が早すぎたのかな…。プロレスと音楽の相性の悪さが実証されました。

――経験を踏まえて経営に専念する今後は

高木 東南アジアは今、経済成長が著しい。1月にバンコク(タイ)に行って、4月にマレーシアに行った。マレーシアなんて、ほんとエンタメがないんですよ。意外にアジア圏は「48グループ」の力がある。クアラルンプールで「KLP48」が8月に立ち上がるんですけど、大人数で何かをやるエンタメビジネスはノウハウもあるし、日本でやってきたアイドルビジネスのノウハウが海外で成功している事例がある。だから、女子団体を海外展開するのもありかなと思っている。1~2年くらいあったら、1000人規模が集まる女子プロ団体ができるような気がする。

――後進育成だけじゃなくスター育成も課題だ

高木 それも一つのミッションになりますね。スカウト活動もしていくし、もうちょっと芸能界に食い込みたい。例えば(今年4月の後楽園で16人組ダンス&ボーカルグループ)「THE RAMPAGE」の武知(海青)くんが出た時は瞬殺で完売だった。意外にプロレスってスターをつくろうとしていないって思いません? やっぱりスターをつくらないと。日本で国民的スーパースターをつくるのは難しいけど、海外だとつくりやすいと思うんですよね。意外にアジア圏は早いんじゃないかと。すごい人をポンとつくって現地メディアで広めればつくれる。ビジネスチャンスは日本よりあるんじゃないかなと思っています。

――休業前最後の試合は男色ディーノと対戦

高木 ここは男色ディーノしかいないと思うので。DDTという団体が持つ、何をするかわからないキャラクターのビックリ箱みたいなのは、男色ディーノが一番ふさわしい。最後の最後で事件を起こしたいなと思います。あっ、あと引退ではありませんので! あくまで休養です!(インタビュー・小坂健一郎)

☆たかぎ・さんしろう 本名・高木規。1970年1月13日生まれ、大阪・豊中市出身。駒大時代はイベントの運営で手腕を発揮し、卒業後は屋台村プロレスに参加。95年2月16日のPWC渋谷大会でデビューした。2004年4月にDDT社長に就任し、15年にはW―1の最高経営責任者(CEO)も兼務。20年にサイバーファイト社長となり、今年6月1日付で副社長に。必殺技はシットダウンひまわりボム。175センチ、105キロ。

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