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ミラノ五輪見据えた今季の戦いに挑む紀平梨花 22歳の抱負は「誠実で前向きな女性に」

東スポWEB / 2024年7月21日 11時11分

バースデーケーキを持ち笑顔の紀平梨花

21日に22歳の誕生日を迎えたフィギュアスケート女子2018年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花(トヨタ自動車)が、6年連続で本紙の独占インタビューに応じた。10代から世界の舞台で活躍するも、ここ数年は右足首のケガと対峙する日々。昨季は全休を余儀なくされたが、今も懸命に競技と向き合っている。満足に練習を積めない焦りを抱えながらも、今季は2年後に迫るミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据えた戦いに臨む覚悟を明かした。

――昨季は全休を選択した

紀平 もちろん試合に早く出場したかった思いはあったけど、動く中での痛みの感覚とMRIの画像のどちらを見てもゴーを出せるような状態ではなかった。でも、そういう状態だったので仕方ないなと割り切りました。何度も(ケガの悪化を)繰り返しているからこそ、悪化するパターンを覚えているので、似た感覚がありましたね。ちょっと迷いもあったけど、昨季はまだ焦る必要はないシーズンかなと思ったので治すことに集中しました。

――ミラノ五輪を意識した決断だった

紀平 そうですね。何度もケガを繰り返していたら、絶対に最大限のパフォーマンスはできない。以前は無理をして(練習を)続けてしまったので、その代償が大きくなってしまったというのもあると思います。そういうふうに空回りしたくないと思ったので、昨季はお休みする選択をしました。

――右足首の回復具合は

紀平 だいぶ治ってきていると思うけど、たまに「あれ?」となることが何度もあります。激痛が走ることはないし、悪化してしまうと困る痛みが出ることはあるけど、7~8割は回復していると思います。でも最後の2割が難しいところなので、少しずつ滑りながら、状態を確かめていきたいです。

――完治への不安もあるのでは

紀平 以前はスケートどうこうじゃなくて、ランニングやダンス、試合とかと関係のない日常的な動きも制限されるような体になってしまったらどうしようと思ったこともありました。試合に出るようになったら上を目指してしまうのは自分の性格上わかっていたので、休んでいるときは「上に行く」ということは考えないようにしていましたね。なので、休んでいる期間は走れるように、ダンスをできるように、ジャンプを跳べるまで回復することが目標、夢みたいな感じで考えていました。

――今季の展望は

紀平 ちょっとでもケガが完治しないまま試合に出ても、トップを狙っていけないと思います。まずは完治しないと練習で追い込むこともできないので、今は慎重にやっています。今季は12月の全日本選手権に間に合うかと言われると、ミラノ五輪で出したいような演技はできないし、スケートのこと自体を簡単に考えてはいないので、気軽に「復活できる!」と言えないことはわかっています。だからこそ、次のシーズン(来季)の全日本選手権でベストな演技をできたらいいですね。やっぱり理想の目標としてはミラノ五輪を視野に入れて、今季もスケートと向き合っていきたいです。

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