ミラノ五輪見据えた今季の戦いに挑む紀平梨花 22歳の抱負は「誠実で前向きな女性に」

――今季のショートプログラム（ＳＰ）とフリーの予定は

紀平 ＳＰもフリーも多分変えます。まだ決めてはいないが、次、出場する試合は前回の試合とは違うのをやりたいですね。新しいものじゃなくて、前のプログラムを出す可能性もありますけど、前回の試合とは違ったものをやりたいです。

――最後に２２歳の抱負を

紀平 もう２２歳かという思いはあるけれど、ひと皮むけた余裕のある女性というか、誠実で前向きな女性になりたいです。後ろを向いてしまうことや焦ることもあるけど、真面目に誠実に生きてきたからこそ、そんな自分でありたいです。人にされて嫌なことはしないとか、思いやりの気持ちなどをこれからも意識していきたいです。

【パリ五輪の注目は女子バスケット】紀平は２６日（日本時間２７日未明）に開幕するパリ五輪の注目競技に、女子バスケットボールを挙げた。以前には所属先であるトヨタ自動車の試合を生で観戦。「選手たちの迫力は本当にすごかったし、カッコよかったです。バスケをしたくなったし、刺激を受けました。バスケは好きですね」と笑顔を見せた。トヨタ自動車からは山本麻衣（２４）が日本代表に選出。金メダルを目指す戦友に向けて「同じトヨタに縁があるアスリートとして、全力で応援します」とエールを送った。

☆きひら・りか ２００２年７月２１日生まれ。兵庫・西宮市出身。５歳でスケートを始め、１６年ジュニアＧＰシリーズで女子史上７人目のトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）を成功させて優勝。１８年にシニアへ転向すると、同年ＧＰファイナル初出場Ｖを含む国際大会６連勝と大躍進。１９年に全日本選手権を初制覇し、２０年の同大会で日本人女子２人目の４回転ジャンプ（サルコー）を決めて２連覇を達成した。姉はダンサーとして活躍中の萌絵さん。１５５センチ。