性別騒動ボクサーとの対戦を棄権したイタリア選手「悲しくなった」「間違った行動」と謝罪
東スポWEB / 2024年8月3日 11時7分
パリ五輪のボクシング女子66キロ級2回戦(1日)でわずか開始46秒で棄権したアンジェラ・カリニ(イタリア)が謝罪した。
対戦相手のイマネ・ヘリフ(アルジェリア)は性別適格試験で基準を満たせず、昨年の世界選手権で失格になっている中、パリ五輪に出場が決まったことに、世界中で激しい論争が繰り広げられている。そのへリフと対戦したカリニは、何度かパンチを受けると、すぐに棄権を決断。試合後には「自分のために『ストップ』と言った。自分の命を守らなければならなかった」とコメントしたという。
カリニはへリフとの握手も拒否。マット上で泣き崩れるなど、対戦への強い不満を漂わせていた。そんな中で、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」に対して、カリニは「この論争のすべてが悲しくなった。対戦相手にも申し訳ない。IOC(国際オリンピック委員会)が試合に出られると言ったのなら、その決定を尊重するだけ」とし〝反抗的〟な態度を後悔しているという。
その上で「意図してやったわけではない。彼女とみんなに謝りたい。私の間違った行動だったと思う。私のオリンピックが、ああいう形で水の泡になり、自分自身に怒ってしまって……。とにかくあの瞬間は自分の命も守らなければならないと感じた」と語った。
また英メディア「BBC」によると、国際ボクシング連盟(IBF)のウマル・クレムレフ会長はカリニに対し、10万ドル(約1460万円)を提供する予定と発表したという。これはIBFが金メダリストに贈る賞金と同じ額で50%がカリニ、25%はトレーナー、残る25%はイタリア連盟に分配される。
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