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〝シュンツマスター〟新津潔 今も座右の銘にしている「麻雀は背骨で打て」【前編】

東スポWEB / 2024年8月25日 10時6分

こう謙遜するが、新津自身、97年から28年間、団体の代表として粉骨砕身してきた。2013年には、63歳で他界された飯田の功績をたたえ、飯田が愛した競技麻雀の原点ともいわれる旧最高位戦ルール(一発、裏ドラなし)で開催されるタイトル戦「最高位戦Classic」を「飯田正人杯・最高位戦Classic」と名称変更した。

「競技麻雀をやる人間が考えることは同じで、最終的にはどんなルールであれば、持っている力を発揮できるのかということ。最初に議論されたことはリーチ・一発・ツモ・裏ドラ3といったアガリが出た時、これはただのツキだからなくせばいいんじゃないという考え方。でもなくしたところで配牌の良しあしもあれば、ツモの偏りもあるわけで、その比重が大きくなるだけ。ツキと雀力のバランスをどうやって保っていくのかは本当に難しくて、答えはないというのが私の結論。結局ツキがなくなることは絶対にないんでね。だから私にとっても『最高位戦Classic』はシンプルだからこそ、まさに考える面白さを知った原点かもしれないね」

長らく業界を引っ張ってきた新津の異名は“シュンツマスター”。呼ばれ始めたきっかけは分からないと苦笑する。

「シュンツ手が好きなことは確かですけどね。裏を返せば、七対子が苦手。七対子は難しいので、ちゃんとできる人はスゴイなと思いますね」

シュンツ作りのコツは――。

「古川さんがよく使っていた言葉で言えば“わたり”が肝。シャンテン数(テンパイまでに必要な有効牌の数)を変えずに手牌を変化させていくことをわたりと呼んでいたんですが、基本的には余っている数牌にくっつけていって、メンツを横に伸ばしていく。シュンツが横に伸びていくことは楽しいし、組み合わせ作りの基本なのかな」

にいつ・きよし 1956年1月28日、東京都生まれ。血液型=AB。主な獲得タイトルは第19期王位、第2期發王位、第2・8・13回MONDO名人戦、麻雀最強戦2020キングオブ鉄人他。著書に「麻雀押し引きの戦術」。代表を務める最高位戦日本プロ麻雀協会は東京本部を中心に全国6か所に支部を構え、25年には米ロサンゼルス支部の設立も予定している。23年には最高位戦スタジオを新設。24年にはネットワーク対戦麻雀ゲーム「セガNET麻雀 MJ」とスポンサー契約を締結するなど様々な事業も展開中。

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