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シュンツマスター・新津潔〝麻雀バカになれ!〟シンプルに好きだったということ【後編】

東スポWEB / 2024年9月1日 10時19分

新津のダンディズムは酒場で磨かれてきたという((C)麻雀ウォッチ)

【レジェンド雀士からの金言】異名は“シュンツマスター”。最高位戦日本プロ麻雀協会の代表としても精力的に活動する新津潔(68)のインタビュー後編。ダークカラーレンズとブラックピアスがトレードマークのレジェンドが忘れられない対局、そして後輩プロたちにメッセージを送る――。

レジェンド雀士であり団体の功労者・飯田正人さんの最後の対局となったMONDO麻雀プロリーグ「第6回名人戦」の決勝は忘れられないと振り返る。

「同卓者は飯田さん、前原雄大さん、土田浩翔さん、そして私。2戦勝負の初戦は土田さんがトップ、飯田さんはラスだったんですけど、そこから巻き返して逆転優勝を決めた2戦目の勝ち方がすごかったなという印象が残ってますね。小児まひで足を引きずり、抗がん剤治療を受けながらの対局だったので楽ではなかったと思います。ただあそこに自分がいられたことはたまらないですね」

Mリーグのドラフト会議指名対象選手は、5つのプロ団体のいずれかに所属している麻雀プロという規定があり、最高位戦日本プロ麻雀協会もその中のひとつだ。

「最高の打ち手になりたい、最高の麻雀を打ちたい。それをいちずに目指すことは最高位戦の根幹です。もともと麻雀バカが多い団体というか、エンターテインメントな麻雀を追求してこなかった歴史があるので、人に見せるという意識は希薄です。そこは長所でもあり、短所でもあるんですが、その根幹を外さない中で、今はエンターテインメント的なことも考えているつもりです。竹書房が手を引いた後、最高位戦に残ったのが競技麻雀をストイックに追求しようとしていた古川凱章先生。1981年に日本プロ麻雀連盟が創設され、その旗頭が魅せる麻雀の小島武夫先生。だから最高位戦には、古川先生の目指す方向性を脈々と受け継いできた人が多いのは自然なことなのかなと思ってますけどね」

Mリーグ創設以降、プロテスト受験者は年々増え続け、現在麻雀プロは3000人を超えた。と同時に、麻雀プロ創成期を生き抜いてきた新津は、プロ活動を断念した同志も数え切れないほど見てきた。

「麻雀プロとしてモチベーションを保ち続けることは本当に大変なこと。若いうちならまだしも、家庭を持って子供を育てていこうという中で、麻雀プロってなんなのという話だからです。自分は強いと思ってプロ入りしても、思い通りに結果は出ない。でも純粋に麻雀が好きなら、リーグ戦などでもモチベーションも保てるだろうし、麻雀教室の講師など、いろんな仕事を自分で探すこともできる」

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