里村明衣子〝シン・高山善廣〟を撃破しエール「全国民が高山さんを待ってます」

シン・高山善廣（シン・広田さくら＝右）と「ノーフィアー」ポーズで試合を締めた里村明衣子

来年４月に現役を引退する〝女子プロ界の横綱〟こと里村明衣子（４４）が、頸髄完全損傷でリハビリ中の帝王・高山善廣（５７）へエールを送った。

高山の支援大会「ＴＡＫＡＹＡＭＡＮＩＡ ＥＭＰＩＲＥ ３」（３日、東京・後楽園ホール）が２０１９年８月以来、５年ぶりに開催。第１回大会から出場している里村はこの日、４０センチのヒールがある特製ブーツを装着し高山に扮したシン・広田さくら改めシン・高山善廣とシングルマッチで激突した。

トップロープをまたぐ動きやビッグブーツなど高山ムーブを完全再現する広田に苦戦した里村だったが、片方のブーツを脱がせることに成功。串刺しエルボーで反撃すると、強烈な蹴りをお見舞いだ。最後は得意のスコーピオンライジングをズバリと決め、３カウントを奪った。

試合後、バックステージに現れた里村は「８か月後に引退が決まっているので、これがこの大会に出る最後になると思います。シン・高山選手と試合ができて光栄でした」と笑顔を見せた。

里村は１１年６月にタッグマッチで高山と対戦したことがあり、その際にくらったビッグブーツが忘れられないという。「今もあのビッグブーツの感覚は覚えてる。シン・高山選手のビッグブーツは本当に高山さんが乗り移っているようだった」

最後はリハビリ中の帝王に「全国民が高山さんを待ってます。少しずつ回復されているのがＳＮＳとかを見ていてもわかるので、私もいつまでもいつまでも待ってます」と激励の言葉を送った。