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【中日】仁村徹氏 バッティング技術向上は落合博満氏のおかげだった「二塁走者が落合さんだと…」

東スポWEB / 2024年9月17日 6時10分

しぶとい打撃が武器だった中日・仁村徹(1988年)

中日・仁村徹編成統括(62)とドラゴンズ応援大使を務めるSKE48・熊崎晴香(27)との対談第4回は中日が4回目のリーグVを飾った1988年を回顧。2位・巨人に12ゲーム差をつけてのぶっちぎりVとなったこの年は、シーズン中にチーム力が上がっていく実感があったという。6番に起用された仁村氏の打撃技術がグングン向上していったのは、4番・落合博満氏の〝鈍足〟のおかげだった。

【仁村編成統括&SKE48熊崎晴香対談(4)】

熊崎 仁村さんは現役時代には何番を打っていたんですか。

仁村 いろんな打順を経験しましたけど、星野監督の下で優勝した1988年は夏場から6番を打ってましたね。4番が落合博満さん、5番が宇野勝さんで6番が僕。でも、落合さんの後ろを打つのがまた大変だった。

熊崎 どうしてですか?

仁村 先頭の落合さんが出塁して、次の宇野さんもヒットか四球だと無死一、二塁になる。そうすると送りバントをしなければいけない。でも、落合さんは足が遅いから普通のバントだとアウトになるんですよ。1度、三塁線にいいバントを決めて走っていったんだけど、一塁にボールが送られてこない。あれ? って思って見たらサードで落合さんがアウトになっている。うそだろ? って思ってね。それからは〝もうサードにはバントはやらない〟と決めてファースト側かピッチャーの前に転がすようにした。それで(バントの)技術が上がったんですよね。

熊崎 ある意味、落合さんのおかげで、バントがうまくなったんですね。

仁村 送るケースも大事なんですけど一死一、二塁で二塁走者が落合さんだとクリーンヒットを打っても、ホームに帰ってこれない。どうやったら落合さんの足でもかえすことができるか?それを考えるようなった。

熊崎 長打を打つということですか?

仁村 僕は長打をそんなに打てる打者じゃない。それで考えたのがカンチャンのヒット。詰まった打球を打ってファーストの頭を越える。ファーストの頭上に打てばライト線を転がっていくから、誰でもかえってくることができる。それをずっと狙ってましたね。ホームランは打てないけど、カンチャンのヒットは簡単だったんです。

熊崎 いやいや、簡単じゃないですよ。

仁村 「落合さんをどうやってかえすか」という考えから、バッティング技術がどんどん上がっていった。

熊崎 バントだけでなく、右打ちの技も落合さんのおかげなんですね。

仁村 88年は選手みんながそうやって考えて、どんどんチームが勝つような感じになっていきましたね。お互いを本当に認め合っていました。落合さんだけじゃない。レギュラーみんなが。自分はこういうところはあんまり良くないけど、こういうところがたけてるから、いいところをみんなで出し合おうっていう雰囲気だったんです。

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