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【中日】仁村徹氏 バッティング技術向上は落合博満氏のおかげだった「二塁走者が落合さんだと…」

東スポWEB / 2024年9月17日 6時10分

熊崎 選手の皆さんでコミュニケーションを取っていたんですか。

仁村 1番を打っていた彦野とは家が近くてね。彦野は運転免許を持ってなかったので僕が送り迎えをしてましたけど、いつも一緒に野球の話や反省会をしてましたね。選手みんなタイプが違うんですよ。落合さんみたいに簡単に打つ人もいれば、相手のクセを見て打つ人もいる。例えば僕が全然打てない投手も宇野さんは打っていたし、宇野さんが苦手な投手は僕が得意だったから、かみ合うんですよ。どっちかが打てば点が入るから。

熊崎 チームメートの得意なところを全部理解した上で戦っていくことで、チーム力がどんどん上がっていく。

仁村 上がりますよね。ピッチャーも含めてそうなんですよね。攻撃だけでなく、守っていても試合の流れをみんなが分かってやってました。流れを読むことも大事だし、こうなるんじゃないかとイメージもしていた。長嶋茂雄さんはサヨナラホームランを打つイメージをして天覧試合に臨んで、その通りになったという話を聞いたことがあるけど、イメージすることは大事だと思います。

熊崎 どんなイメージをしていたんですか。

仁村 僕は現役最後のロッテ時代(1997年)にイメージ通りの打撃ができたことが2回あったんです。そのころは代打での出場だったので(5月20日の近鉄戦の)前日にストッパーの赤堀投手との対決をシミュレーションしていたんです。初球はここにきて、2球目、3球目はここ、4球目のボールをセンター前にはじき返すというふうにね。すると本当に8回のチャンスに代打で赤堀投手と対戦となった。初球は外にスライダーと配球を読んでいたら本当にその通りにきて、鳥肌が立ちました。2球目もシミュレーション通りのボールが来て、1―1。3球目は外の真っすぐでファウルを打って追い込まれるのですが、4球目のインコースをセンター前に打つとイメージしていたら本当にセンター前タイムリーで逆転。その通りになった。こんなことあるんだと思っていたら、その2日後の試合でもチャンスの場面に代打で出て、赤堀投手と対戦。今度はこういうふうに配球してくるだろうと読んでいたら、また全部その通りになって逆転打を打ったんです。

熊崎 すごい!

仁村 野球は流れを読むこともそうだし、イメージすることも大切だと思いましたね。

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