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【広島】大失速の新井監督が長打不足解消に動く 和製大砲・末包昇大を約40分間直接指導

東スポWEB / 2024年9月20日 5時4分

19日のヤクルト戦前、末包に約40分間の密着指導を行った広島・新井監督

カープの失速が止まらない。セ3位の広島は19日のヤクルト戦(神宮)にも1―5と大敗し、3連敗となった。8月まで首位に君臨しながら、ペナント終盤の9月で3勝13敗の大失速。4位・DeNAも敗れたため、その差は0・5ゲームのままだが、Bクラス転落の危機が迫っている状況に何ら変わりはない。

そんな窮地に立たされている状況の中、新井貴浩監督(47)が〝軌道修正〟へ向け、この日の試合前にこれまでに見られなかったアクションを起こした。ターゲットは当日の試合にも「6番・左翼」で出場したチーム2位の9本塁打を放っている和製大砲・末包昇大外野手(28)だ。

試合前の打撃練習を始めた末包のもとへ歩み寄った指揮官は約40分間、ロックオン。ティー打撃からゲージでのフリー打撃、再びティー打撃を行った和製大砲に対し、自らもバットを持って身ぶり手ぶりで精力的に指導を行った。

終了時には、背番号25のウエアが汗びっしょりになったほど。今季、新井監督が試合前にここまで手取り足取りの指導を行ったケースは極めて異例だ。とりわけ先発組には皆無と言い切っていい。打撃練習に目を凝らすのは、主にベンチスタートの若手たちがフリー打撃を行っている時。先発組がフリー打撃を行う時間帯はベンチ裏に下がり、不在になることも珍しくない。

このタイミングで新井監督があえて動いた理由は、やはりセ5位の384得点、同6位でリーグ最低の51本塁打となっているチームの攻撃力を大幅に改善させない限り、今季のような大混戦を制することは不可能という教訓を得たからだろう。

新井監督は試合前の自らのマンツーマン指導について「どうしても(スイング時に)体がバットから離れてしまう。体の近くを通していくためには、どうしたらいいかという話をしました。相手があることだから、すぐにパーンと結果が出ることはないから、辛抱強くやっていこうと。バットが体から離れてしまうと、打ちにいって止まれないから」とし、その要点を説明した。

末包は昨季65試合で11本塁打を記録。3年目の今季はさらなる覚醒を期待されていたが、8月17日を最後に約1か月ノーアーチ。他球団の警戒も厳しくなった9月は14試合で打率1割台、4打点と〝壁〟にぶち当たっている。

先発組に左打者が多い広島にとって右の長距離砲は希少。新井政権下で末包は、是が非でも結果を出してもらわなければならない選手でもある。この日も残念ながら4打数無安打3三振に終わり、すぐに結果は出なかった。Vが絶望的になったとはいえ、この時点で〝メス〟を入れた鯉の指揮官は一朝一夕にもいかない長打不足解消にも地道かつ継続的な指導で本腰を入れていく模様だ。

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