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周東佑京が悲痛告白 最愛母と4月に死別していた「今も正直しんどい」【ソフトバンク優勝手記】

東スポWEB / 2024年9月24日 11時4分

笑顔で祝杯を挙げた周東だが人知れず悲しみを抱え戦っていた

ソフトバンクが23日のオリックス戦(京セラ)に9―4で快勝。1938年に大阪で産声を上げた南海ホークス発祥の地で4年ぶりのリーグ優勝を決めた。選手会長の周東佑京内野手(28)は深い悲しみを胸にしまい込み、攻守でチームをけん引した。今季はリードオフマンに定着してプロ7年目で初の規定打席に到達。野球人生の転機ともいえるシーズンだったが、4月に闘病中だった最愛の母を亡くしていた。悲哀に満ちた一年、戦いの舞台裏を独占手記でつづった。

今季から選手会長を任された。ポストを与えられたことが人としても、選手としても成長につながったと実感している。立場上、人前で話す機会も増えた。小久保監督の話し方や言葉遣いを参考にさせてもらっている。

複数のポジションを守れることも強みだが、今年から「中堅一本」で勝負した。個人的にも望んでいたことだった。

打つ方ではリードオフマンを任せてもらう試合が多かったが、今年の打線のカギは「1、2番の出塁」だと思っていた。手応えもあるが、悔しさの方が強い。最多得点と最多安打を狙っていたからだ。ホークスの3、4、5番は黙ってても打つ。前を打つバッターを出すまいと相手バッテリーは警戒する。ゾーン勝負が増えれば自然と四球は減る。粘って選んで出塁するというケースは、望みにくいと感じた。ヒットで出て得点機をつくる意識はこれまで以上に強かった。シンプルに中堅方向に打ち返すことをとにかく徹底。そこをブレずに貫いた結果に対しては、手応えを感じている。

こだわりのあるセンターで、投手の皆さんに安心感を与えられる守りを意識している。派手さは好まない。難しく見せない。ヒヤッとする当たりをイージーに抑えられれば、バッテリーも乗っていける。

今年は若い力が台頭したシーズンだった。投手と野手、名前を挙げればキリがない。開幕ダッシュに成功し、大型連敗をせずに白星を安定して積み重ねたことで、若い選手たちに無用な重圧がかからずに済んだと思う。6月から柳田さんを欠いたが、柳田さんがドッシリと構えて「安定した強さ」の下地を序盤につくってくださった。その貯金に守られた気がする。

近藤さん、山川さんの活躍はさすがだった。ホークスに来てくれてありがとう――。純粋にそう思っている。メジャーや欧州サッカーでも、選手が「プレーしてみたい」と思う名門チームがある。強さはブランドであり、憧れ。他球団の選手に「強いホークスで一緒にプレーしたい」と思ってもらえることは、僕らにとっても誇りだ。そういう集団であり続けたいし、引っ張っていける選手でありたい。

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